夫への罪悪感は一切なし!「ダブル不倫」に積極的な人妻が急増中

家庭円満の秘訣は妻の不倫だった
亀山 早苗 プロフィール

相手の妻に土下座

とはいえ、もちろん落とし穴は当然ある。女性たちが我慢せずに恋に走るようになったということは、相手の妻もまた我慢しないということ。不倫している女性が相手の妻に呼び出されて脅される、慰謝料を請求されるという話をここ2年ほどで5件以上聞いた。

 

カナエさん(49歳)は、メールのやりとりから妻にばれてしまったそうだ。

「ある日突然、私の携帯に妻から電話が入って……。『〇〇の妻ですが、一度お会いしましょう。断る権利はあなたにはないですよ』と最初から居丈高。ビビりました」

すぐ彼に連絡をとろうとしたが、携帯を妻に取り上げられたのか連絡がつかない。しばらくたって、彼から公衆電話がかかってきた。

「彼は家でパソコンを使って仕事をしていたので、仕事の合間にパソコンからよくメールを送ってきたんです。しかも彼、あるときパソコンでラブホを予約した。

『うちの妻はデジタルには疎いから』とよく言っていましたが、なんと妻はパソコンやスマホを駆使して、夫のメールをすべて自分のスマホに転送されるように操作していたんですよ」

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彼とは5年ほどつきあっていたのだが、妻にばれたのは彼がパソコンを替えたここ1年くらいのこと。妻は1年間、証拠を集め続けていたのだ。万が一、妻にバレたら1回こっきりの過ちにしようと彼と話し合っていたカナエさんだが、そうはいかなくなってしまった。 

「奥さんに会って土下座させられ、あげく100万出さないと夫に告げる、もしくは裁判にするかと言われて……。屈辱でした。私は恋愛しただけなのに。奥さんから彼に対する愛情はほとんど感じられませんでした。

それでも妻だからという理由だけで、あんなふうに他人を責めることができるんですよね……。それっきり彼とも連絡がとれないままです」

こういうとき、男はほぼ妻の言いなりになり、彼女へのフォローはしない。妻の怒りの渦に巻き込まれるのが怖くて、とにかく修羅場のど真ん中から逃げるしかないのが男の心理なのかもしれない。中には妻の目の前で彼女に電話をかけさせられ、

「今までのことはすべて遊びだ」

と告げた男性もいる。

「私も妻という立場ではあるから、奥さんの気持ちもわからなくはない。でも最初に責めるべきはやはり自分の夫のはずなのに」

自分の信じた5年にわたる恋愛が、このような形で幕を下ろすことに、彼女はどうしても納得がいかないようだった。

彼と出会っていなかった5年前に戻っただけ。そう思おうとしているが、一度得たものを失ったら、もうその前には戻れないのだ、人間の気持ちは。

たかが不倫、されど不倫である。そしてこういった取材をするたびに、夫婦とはなんだろう、男女とはなんだろうという疑問がますます深まっていく。

「ジェンダー研究」「昆虫学」「動物行動学」「宗教学」「心理学」「性科学」「行動遺伝学」「脳」。さまざまなジャンルの専門家が、それぞれの学問をベースに不倫を解説する。