歯はみがくな、髪は洗うな…「逆さま健康法」で元気に100歳だ!

巷に流布する健康情報にダマされるな
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酒は飲みたいだけ飲む

「酒は百薬の長」とは古くから言われてきた。実際、最新の研究でその言葉が科学的にも証明されるようになってきた。新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が語る。

「ほどほどにお酒を飲む人は、まったく飲まない人に比べて死亡率が低いということがわかってきました。また私の研究グループの調査で、糖尿病やメタボリック症候群にもなりにくいことが証明できました」

問題は「ほどほど」がどの程度なのか、ということだ。これは個人差があるので一概には言えない。だが長年、酒と付き合ってきた高齢者であれば、自分の適量を自覚している人も多いだろう。管理栄養士の伊達友美氏が語る。

 

「お酒や甘いものといった嗜好品は、基本的に身体に必要な栄養素が多く含まれているわけではありません。ストレスを解消するとか、幸福感を味わうといった心の栄養であると考えたほうがいいでしょう。ですから無理にお酒の量を減らそうとすることがストレスになってしまえば、それは大きな負担になるわけです。

若い頃のように付き合いで遅くまで飲まなければならないということも減るでしょうし、美味しくないと感じるお酒を無理に飲む必要もなくなる。自分の身体に耳を傾けながら飲みたいだけの量を飲む――それが一番大切なのです。

また最近では、赤ワインに含まれるポリフェノールが認知症予防に効果的であることもわかってきており、お酒には単なる嗜好品の域を超えて、健康長寿を促進する面があることも明らかになってきました」

身体を気遣って、休肝日をもうけることも実は意味がない。前出の岡田氏の弁。

「肝臓はアルコール以外にもさまざまな悪玉物質の解毒を常に行っています。従って、お酒を飲まないからといって肝臓が休んでいられるわけではないのです。

清酒に換算して週に26合以上飲む人に限っては、『週に1~4日飲む人』よりも『週に5~7日飲む人』のほうが、その後の死亡率が高いという調査結果があります。

しかし、そもそもこれほどの量を飲む人は飲酒以外の生活習慣にも問題がある人がほとんどでしょう」

旨いと感じられる限りは休肝日も設けず、好きなだけ飲む。なにより機嫌よく杯を傾けることが一番なのだ。

「週刊現代」2016年1月28日号より