大晦日「ガキ使SP」圧勝でわかった3冠・日本テレビの「企画力」

斎藤工、松下由樹らが舞台ウラを明かす
週刊現代 プロフィール

タレントは素材にすぎない

同番組では、俳優・西岡徳馬が吉本新喜劇の名物ギャグ「乳首ドリル」を完全コピーして披露した。

「乳首ドリルすな!」

「ドリルせんのかい!」

70歳の大物俳優が上半身裸になって、乳首をつつかれながら、一切照れることなく数分間全力でやり切った。

俳優・斎藤工の登場も衝撃的だった。何本もの連ドラ、映画に主演する彼がお笑い芸人・サンシャイン池崎のハイテンション芸を披露したのだ。

「イェェェェイ!」

スモークの中から現れた斎藤はノースリーブのシャツ、短パン、ハチマキ姿でそう大絶叫すると、さらにこう言い放った。

「超絶怒濤のセクシー俳優! セクシーを愛し、セクシーに愛された男」

「貯金残高7625万円。キャッシュカードの暗証番号は2741、ふなよいと覚えてください!」

ネット上は「仕事を選んでください」などの悲鳴のような絶賛の声で埋め尽くされた。

斎藤本人はこう語る。

「あの特異な作り方の番組を一番近くで覗けると思いつつも、出演する恐ろしさもありました。でも、そこに飛び込んでみようと思い、即決でオファーを受けました」

 

斎藤は時間をかけて練習し、ギャグを自分のものにしていったという。

「本番で登場した後は、もう一段階ギアをあげる気持ちで本気で向かっていきました。放送後の反響の不安など一切かなぐり捨てて臨みました。

スタッフの方は泊まり込みでシミュレーションし、準備を重ねていました。ミスがあったり流れが悪かったりすると、空気が死んでしまうからでしょうね。非常に繊細な印象を受けました。間合いや空気感を含めた笑い、そういった余白を、スタッフの方は非常に大事にしていると思いました」

もちろん放送後の反響は凄まじかった。

「いろんな方から連絡がきて、疎遠だった人から『元気そうでなにより』と言われたこともありました(笑)。実は、僕のシーンがオンエアされるかどうか知らされておらず、カットの可能性もあると思っていました。

やはり僕らは素材で、どう料理していただくかに尽きると思います。自分でも見たことのないものを求められた。やってよかったなと思っています」

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真剣にやるから、面白い

全裸で登場した俳優・原田龍二にも視聴者は度肝を抜かれた。原田はB級芸人・アキラ100%のネタ「丸腰デカ」を見事に演じた。これは一糸まとわぬ姿の刑事がお盆で股間を隠しながら、犯人を追跡するコント。なぜ『水戸黄門』の5代目助さんで知られる硬派イメージの原田が全裸芸に挑んだのか。原田が語る。

「プロデューサーの方が、旅番組での温泉シーンで僕の脱ぎっぷりの良さを見てオファーをくださったようです。二つ返事で快諾しました。アキラ100%さんの素晴らしい芸をマスターして出演する自分を客観的に見てみたかったし、出演者の皆さんにどのように評価されるのか興味がありました。

何十回も丸腰デカの動画を見て、本番の1週間前に3時間ほどリハーサル。さらに本番までリハのDVDを、お盆を片手に擦り切れるほど見直しました。いまは物凄い反響をいただいています。年明けからドラマの撮影をしていますが、現場では丸腰デカの話題でいじられています(笑)」