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為末大が語る、障がい者と健常者の垣根を溶かす簡単な方法

スポーツが持っている可能性

提供:三菱商事

「障がい」という境目をなくしたい

「今の僕の活動の原体験となっているのが、オランダのハーグという田舎町で見た風景。グラウンドでは朝は子どもが、昼からお爺ちゃんが、そして夜にはお父さんたちがサッカーしていて、中にはアンプティサッカー(切断障がい者サッカー)の人たちもいました。

年齢、性別、障がいあるなしに関係なく、みんなゴチャ混ぜになってスポーツを楽しんでいる風景に感動して、日本でもそうした風景を作りたいと思いました」

そう語るのは、元陸上競技選手で、400mハードル日本記録保持者でもある“侍ハードラー”こと為末大さん。為末さんは、スポーツを通した親子のふれあい交流活動『父子チャレンジアカデミー』の大会アンバサダーも務めている。

「イベントタイトルに『父子』を使ったのは、何とかお父さんに出てきてもらうため。
『親子』にすると9対1でお母さんが来るんですよ。『父子』にして、やっと5対5になるんです(笑)」

父子チャレンジアカデミーとは、トップアスリートの指導のもと、親子コミュニケーションの向上と人間関係を築く力を身に付けるためのプログラム。平成21年度より開始され、これまで北は北海道、南は九州・鹿児島まで全国50カ所以上を訪問し、のべ5000組以上の父子が参加している。

今回、そんな父子チャレンジアカデミーと、三菱商事の障がい者スポーツ応援プロジェクト『DREAM AS ONE.』がタッグを組むことに。障がいのあるなしにかかわらず、「スポーツの魅力を見て、体験して、楽しく学ぼう!」を目的として、父子チャレンジ活動スペシャルバージョン『DREAM AS ONE.×父子チャレンジアカデミー SPECIAL FES.』が、2016年11月23日(祝)、東京都江東区の夢の島競技場にて開催された。

朝10時の開会式に合わせて、この日を楽しみにしてきた親子たちで会場が埋めつくされていく

「障がいという境目をなくし、みんなで頑張っている人を応援しようというDREAM AS ONE.のコンセプトは、僕の考えとすごく近いものがあります。人々の意識が変わるということが一番大きなレガシーになると思っているので、こういうイベントを通じて、少しずつでも伝えていけたらいいですね」(為末さん)

障がい者も健常者も『一つになる』

イベント当日は朝からあいにくの曇り空。しかし、トップアスリートからの指導が受けられるとあって、996名もの親子(そのうち子どもは508名)が続々と会場に集結した。

子どもたちは6歳から9歳の小学生が一番多く、東京を中心に千葉県、埼玉県、神奈川県、さらには石川県能登や静岡県からの参加者も。中には聴覚障がいのある子や車いすで参加した子もいた。

開会式、大会アンバサダーの為末大さんをはじめとしたアスリートたちが登場すると、歓声があがる

「実際に社会というのは、いろんな人が混じっていますよね。今回のイベントでも『障がいのある子はこっち、そうでない子はあっち』と分けることがないように、混ざってやるというのも狙いです。それでこそ、障がいを持っているアスリートへの理解も深まるかなって思っています」(為末さん)

ただ、そうしたことを真正面からやると、「説教がましくなって嫌」だと、為末さんは笑う。

「参加してくれた子どもたちには、スポーツを楽しんでほしいというのが一番。障がいがあるのとないのでは確かに違いはありますが、とはいえ、それほど大きな違いはないということを、スポーツをしながら自然に感じてくれたらいいですね」

今回は、為末さんを含めて豪華8人のアスリートが出演。

アテネ五輪400mリレー4位入賞の伊藤友広さん、リオオリンピック男子200m代表の高瀬彗選手、リオオリンピック十種競技代表の右代啓祐選手、パラリンピック5大会出場、陸上男子走り高跳びの鈴木徹選手、リオパラリンピック男子4×100mリレー銅メダリストの佐藤圭太選手、そしてリオパラリンピックでウィルチェアーラグビー銅メダルに輝いた池崎大輔選手と今井友明選手だ。

左から順番に伊藤友広さん、高瀬彗選手、右代啓祐選手、鈴木徹選手、佐藤圭太選手、池崎大輔選手、今井友明選手

為末さん指導のもと、親子でのユニークな準備体操を終えると、かけっこ、走り幅跳び、走り高跳び、そしてウィルチェアーラグビーの4つのブロックに分かれて、各種目別による体験指導&デモが始まる。

一番人気を集めたのは、池崎選手と今井選手によるウィルチェアーラグビー衝突体験。これまで車いすすら乗ったことがない子どもたちがウィルチェアーラグビー用の車いすに乗って、今井選手に操作法を教わり、池崎選手に車いすで思いっ切りタックル! その衝撃と「ガシャン!」という音の大きさに子どもたちは目を丸くしていた。

車椅子競技で唯一、タックルなどの激しいコンタクトプレーが認められている
ウィルチェアラグビーに、子どもたちも大盛り上がり!

「最初は怖がっていた子どもたちも実際にタックルしてみて、普段は感じたことのない衝撃を経験するとすぐに笑顔になる。そんなところが、自分たちも楽しいですし、今日はウィルチェアーラグビーの魅力を伝えられたかなと思います」(今井選手)

(左)弟と参加した8歳のれい君は、ウィルチェアーラグビーを体験。「ぶつかった時の音がすごくてビックリした」
(右)6歳のけいた君は、「選手の人たちがかっこよかったです」と、笑顔でお父さんとパチリ