身近なあの薬も!? 厚労省が新たに認定した「副作用のある薬30」

全然知らない医者もいる
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カデュエットは、コレステロールの薬に降圧剤を合わせた「配合剤」だ。これもスタチン系と同様の副作用が報告されているが(10月)、このような配合剤は、他にもいろいろと問題点がある。新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が語る。

「これはアムロジンという降圧剤とリピトールというコレステロールの薬を合わせたものです。血圧が高い人はコレステロールも高いだろうという、安直な発想で作られています。

実は、これは製薬会社の都合で生まれたような薬です。単体の薬では特許が切れてしまい、ジェネリック薬が出てきて儲からなくなるので、薬を組み合わせることで新しく特許を取って、もう一儲けしようというわけです。配合剤を飲んで寿命が延びるというデータはありません」

前出の宇多川氏も、配合剤の危険性を強調する。

「たとえば配合剤を飲んで副作用が表れたとしても、どちらの成分が原因になっているのかわかりません。ばらばらの薬なら、片方をやめてみて因果関係を突き止めることが可能ですが、配合剤ではそれもできない。

実際、高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病は併発している患者が多い。だから製薬会社の言い分としては『飲み忘れもなくなりますし、一度に飲めるから便利ですよ』ということになるのでしょう。

しかし、私は薬を飲むのは少し不便なくらいがいいと思っています。あまりに便利だと安易に服用してしまい、薬をやめる機会も奪われてしまう。薬を飲むのが面倒だから、生活習慣を改善しようと考えるほうがよほど健康的ですよ」

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ロキソニンで腸閉塞に

糖尿病薬ではエクア、グラクティブ、ジャヌビアなどが追加改訂された。いずれもDPP-4阻害薬と呼ばれる新しいタイプの薬だ。前出の岡田氏が語る。

「今回、厚労省に指摘されているのは類天疱瘡という副作用です。この病気は高齢者に多いのですが、水ぶくれがぽこぽこできて、それが破れてばい菌感染を起こすこともある」

岡田氏は、この種の薬にはもっと深刻な問題が潜んでいるとみている。

「DPP-4阻害薬は、飲んだ人が心不全を起こして入院する割合が多いというデータがあり、そちらがより、問題が大きいと思います。

少しうがった見方になりますが、こういう副作用がありましたと症例の少ないケースが報告されている一方で、その薬を飲んでも寿命が延びないどころか、逆に縮まるかもしれないという非常に本質的なデータはなかなか明らかにされません。

『こういう副作用がありましたが、非常に稀なケースですよ』と、逆に『隠れ蓑』に使われる可能性もあるのです」

世の中にはあまりに多くの薬が流通し、さまざまな飲まれ方をしているので、本当の意味での副作用を見つけ出すのは非常に難しい。医者や製薬会社、厚労省が把握している情報も、全体のほんの一部でしかないのだ。