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赤江珠緒、自由が丘「金田」で今宵、“酒学校”の生徒になる

サッポロビール「赤星★探偵団」より
赤江珠緒(あかえ・たまお) フリーアナウンサー、司会者、ラジオパーソナリティ。1975年兵庫県生まれ。神戸女学院大学人間学部卒業後、朝日放送入社。07年3月よりフリー。現在、TBSラジオ「たまむすび」で月曜から木曜までメインパーソナリティを務めている。このたび「赤星★探偵団」初代団長に就任。

提供:サッポロビール

大人の飲み方を学ぶ“金田酒学校”

マリクレール通りにカトレア通り、メイプル通り、サンモア通りもある。これらは自由が丘にある通りの名前。“セレブの街”と表現されることも多く、そこかしこに洋風のオシャレな店が佇んでいる。なるほどキラキラした印象だ。

そんな自由が丘にも、呑兵衛にとって居心地よさそうな居酒屋が建ち並ぶ一角がある。今回、赤江団長が狙いを定めた「金田」は、界隈の代表的な存在だ。

鮮やかな瑠璃色に染め上げられた暖簾の奥には、ふたつのコの字カウンターが並び、壁には品書きの木札がずらり何十枚と掲げられた、なんとも端正な空間が広がっている。団長はさっそく、コの字の一角に腰を落ち着けた。

赤江:ワタクシの大好物の“Wコの字”カウンターですね。一人で飲むときには、これが最高です。そしてまた、メニューの多いこと。どれも気になるので、まずはビールをいただきながら考えましょうかね。瓶ビールをお願いします!

サッポロラガービールをトクトクと手酌。そして、いただきます!

――ぷっはーー!

外の風が冷たくなっても、暖かいお店でグイッとやるビールは、やはり格別だ。

赤江:自家製の胡麻豆腐とはめずらしいですね。これをいただきましょう。そして、お造りは、、、おっ、カワハギかぁ、いいですね。でも、マグロも捨てがたい……。ひとまず胡麻豆腐と、マグロをお願いします。

肴を待ちながら店内を愛でる。すっきりとした白木のカウンターと窓にはめられた障子戸が潔い内装。ところどころに飾られた絵には、昔の店の様子を描いたものもある。

ふと、壁に据えられたプレートに目がとまる。「祝80周年 金田酒学校 生徒一同」と記されている。はて、「金田酒学校」とは?

「うちの店は昔から常連のお客さんに金田酒学校と呼ばれていましてね。周年にはプレートを贈っていただいているんです。今年でちょうど創業80周年を迎えました」

そう教えてくれたのは、店主の金田浩一さん。「金田」は自由が丘で3代にわたって続く老舗中の老舗なのだ。

常連さんたちが編纂した50年史と70年史

赤江:80周年ですか。創業が昭和11年とはまた、すごい歴史です。居酒屋さんでこんなに古くからやられているお店はそうありませんよね。こちらが酒の学校で、お客が生徒さんというのもおもしろい。なぜそう呼ばれるようになったんですか?

「祖父、直はもともと栃木の農家の生まれで、農家を継ぎたくなくて船乗りになったそうです。外洋を周る船で料理長を務め、陸に上がってからは、当時まだ原っぱや沼地だらけだった自由が丘で屋台を引くようになりました。それから今の自由が丘デパートのあたりに最初の店を開き、2度の移転と拡張を経て現在に至ります」

赤江:農家から船乗りに、そして、居酒屋の主人に……。波乱万丈な人生ですね。

「祖父はお客さんが酔っぱらって口論したり酔いつぶれたりするのが大嫌いで、自分の店では純粋にくつろいでお酒を愉しんでほしいという考えの人でした。それでお客さんに、大きな声で話すのを控えてもらったり、お酒を注ぎ合うのをやめてもらうようにお願いするようになったんです。

席では帽子を脱いでいただくといったような一般的なマナーやエチケットなんかにもうるさい人でした。それがいつしかその暗黙のルールとして常連さんの間に定着し、大人の飲み方を学べる店ということで『金田酒学校』と呼ばれるようになったんです」

そんな「金田」には、酒を愛する若き吉行淳之介や山口瞳、伊丹十三といった粋人たちも足繁く通った。彼らもまた、「金田酒学校」で学んだ生徒なのである。

赤江:昭和を代表するような錚々たる面々ですね。伊丹さんたちもこのカウンターで静かにお酒を愉しんだのかと思うと、今、私がここでグラスを傾けていることがなんだか不思議に思えます。時を超えて、伝説的な方たちと同じ愉しみを共有できることがうれしいです。

「店の方針は、父の圭市、そして私たち兄弟へと代替わりしても、金田の流儀として継承させてもらっています。1階はお一人かお二人で静かにお召し上がりいただく。三名以上のお客様は2階のテーブル席か3階の座敷にご案内しています。そちらでは、店から口を出すようなことはほとんどありません。

でも、実は、お声がけするのも結構勇気がいるものなんですよ(笑)。なかには『客に向かって生意気だ!』と怒る方もいますしね。ですが、ウチならではの時間を味わいにいらっしゃる方のためにも、このやり方は大切に守っていきたいと思っています」

赤江:このお店の凛とした空気は、愛校心のある生徒さん一人ひとりの存在によってつくられているのでしょうね。私は今日入学したばかりの新入生ですが、この雰囲気、好きだなあ。

料亭仕込みの丁寧な仕事

「金田」の胡麻豆腐は一般的なものに比べて随分と色が濃い。ひと口運んだ赤江団長は、「んー、これは!」と唸る。

赤江:香ばしい! 香ばしさが口の中にふわっと広がって、胡麻の味も濃い! いつも食べている胡麻豆腐とはもう、ぜんっぜん別物です! ビールにピッタリだし、日本酒にも合いそう

「毎日ここで胡麻を煎るところからやっているんですよ。40分ぐらい丁寧に時間をかけて煎ると、こういう香りが出てくるんです」

そう話すのは、料理長の金田貴臣さん。浩一さんの弟だ。

赤江:そして、このマグロのおいしいこと。脂のノリがちょうどよくて、口の中でとろけます。お鮨屋さんだったら、けっこうなお値段になりそうですね。

丁寧な仕事の一端を見るや、赤江団長の食欲は倍増。これまた気になる料理名の「里いも満月むし」を追加した。この後、団長は悶絶することになる。

赤江:(ひと口食べるごとに)あーー、おいしいー。

赤江:この里芋のおまんじゅう、お芋自体の甘さがものすごく感じられて、上にかかっている餡のおだしの味と、それから中に入っている肉みそがまた、いい感じにまとまって……。

赤江:いや、ホントにおいしいです。なんなんでしょう、一体、これは……。

「里芋のまんじゅうも餡も、特別なことは何もしていないんですよ。とにかく丁寧に作っているだけ。餡には一番出汁を使っています。きちんととった出汁を使えば、味付けはほんのひとつまみの塩と砂糖で十分。余計なことをしなくても里芋本来の甘味がぐっと出てきてくれます。

魚は毎朝築地に行って、実際に目で見て仕入れています。マグロにも自信がありまして、鮨屋にも決して負けないものを出しているつもりです。料理も一品一品、懐石を味わっていただくような気持ちで作っています」(貴臣さん)

貴臣さんは京都の懐石料理の名店で修行し、板場を仕切る花板も務めた経験の持ち主だという。そのため「金田」の料理はすべて、出汁の引き方をはじめ熟練を要する京懐石の調理技法に基づいて作られている。

なんてことない惣菜にも、いい意味で裏切られるのはそのせいだろう。旬の素材そのものの味が活かされていて、当然ながら一緒にやる酒もしみじみうまい。

どうせ潰すならせめて自分の代まで

赤江:ご兄弟で役割分担してお店を切り盛りされているんですね。お二人とも小さい頃からいずれは「金田」を継ごうと思っていたんですか?

「いや、ぜんぜん考えていませんでしたね。実際、私は大学卒業後はサラリーマンになり、弟はマスコミ志望で大学では新聞学科に進みました。それでも次第に、『どうせ潰すならせめて自分の代まで』と考えるようになり、私は30歳の時に店に入りました。

弟も、店の料理人になろうと決意して、レコード会社の内定を蹴って京都へ板前修行に行きました。実は父も3兄弟でやっていて、叔父たちと一緒に働く姿を見て育ちましたから、私たちも兄弟でやってみようかと、自然に今の形に落ち着いた感じです」(浩一さん)

常連さんが描いた先代・圭市さんの似顔絵

赤江:そうだったんですか。……え、そしてなんと、今日(取材日は10月21日)がお父さまの命日なんですか。すごい偶然ですが、こうして息子たちが立派に店を引っ張る姿を見て、天国でさぞや喜んでいらっしゃることでしょうね。

「私はともかく、弟は本当に苦労したと思いますよ。京都の料理人の世界では関東から来たというだけでも大変なのに、大学出のすでにいい歳になった男ですからね。

でも地道にがんばって頭角を現し、しっかり腕を磨いてきました。今は弟の京都時代の弟弟子が2人入って、3人で常時80種類もある料理を丹精込めて作ってくれています」(浩一さん)

店主の兄・浩一さん(左)と、料理長の弟・貴臣さん(右)

赤江:おいしいお料理で季節を感じ、ひとり静かに美酒を酌む。そんな贅沢な時間を愉しめる大人のお店ですね。金田酒学校、生徒のひとりとして、また必ずうかがいます。

――ごちそうさまでした!

構成:渡辺 高
撮影:峯 竜也
ヘアメイク:野沢洋子

【金田】
住所:東京都目黒区自由が丘1-11-4
電話:03-3717-7352
営業:17:00~22:00(LO21:30)、土曜日17:00~21:30(LO21:00)
定休日:日曜日、祝日
肉豆腐780円、串焼190円~、里いも満月むし880円、胡麻豆腐580円、ウニ煮凍り780円、海老しんじょうあげ980円
サッポロラガービール大瓶680円、日本酒440円~、焼酎(180ml)980円他

「サッポロラガービール」缶が数量限定で再発売!
~赤星と呼ばれる、ビールがある~

今年7月に販売され好評を博した「サッポロラガービール(通称:赤星)」の缶製品が、11月22日(火)より20万ケース限定で再発売。表面は瓶ラベルを忠実に再現、裏面には1898年当時のラベルと開拓使麦酒醸造所から札幌麦酒株式会社に至る歴史を記載。明治10年(1877年)発売の伝統的な熱処理ビールの味わいを、ぜひ、缶でもお楽しみください。