能年玲奈「干されて改名」の全真相 〜国民的アイドルはなぜ消えた?

「ザ芸能界 TVが映さない真実」第4回
田崎 健太 プロフィール

実現しなかった「社長面談」

星野はレプロに限らず、日本の芸能プロダクションの、所属タレントに対する姿勢を問題視する。

「確かに、レプロは彼女にコストを掛けたかもしれない。ただ、それはビジネスだから当然のことです。

事務所に集められた全員が成功するわけではない。本人の努力や運、さまざまな要素がかかわってくる。事務所はそうして成功したタレントをうまく活用すればいい。それがマネジメントです。

しかし現状は、あたかもタレントを事務所の所有物のように扱いコントロールしている。タレントに対し、とにかく逆らうな、言った通り仕事をしろ、という発想がある」

そして双方は、すでに激減していた能年の「仕事」についても激しくやり合うことになる。

「我々が(代理人として)入ってからは、常に彼女は仕事をやりたがっていました。『仕事をください』という要求を、6回も書面で出しています。するとレプロ側は『事務所との信頼関係がない限り、仕事は与えられない』という回答を送ってきた。

『では、その信頼関係はどうやったら作れるんですか』と返すと、『社長との個人的な信頼関係がなければ仕事はあげられない』。

そして、弁護士を介さずに社長と本人の一対一で話し合いをしたいと言う。ただ、代理人がついた事件で、当事者同士が直接交渉するということは、弁護士倫理上も許容できない。到底認められなかった」

これに対して、レプロ側の主張はこうだ。

「向こう側は、『とにかく仕事を入れろ』と言ってくる。しかし、ドラマや映画の仕事だと3ヵ月や半年にわたることもある。そんな長期の仕事を、事務所との信頼関係がないタレントに入れることはできません。

彼女がブレイクしたのは、先輩たちが(同社の設立から)25年間かけて事務所の実績を築き上げてきたから。彼女がやっているのは、その実績を踏みにじるような行為です。まずやるべきは信頼関係の再構築でしょう、と答えたんです。

でも、交渉の場に彼女は最後まで出てこなかった」

(第5回はこちら

「週刊現代」2016年11月5日号より