ジャニーズ事務所はなぜSMAPを潰したのか

「ザ芸能界 TVが映さない真実」第1回 
田崎 健太 プロフィール

「テレビ局への圧力」は本当か

ジャニーズタレントの楽曲に関しても、テレビドラマの主題歌として使われるときには、テレビ局との交渉が不可欠となる。ジャニーズ事務所とのビジネスに関わっていた、レコード会社関係者が言う。

「現在は、大手芸能事務所はほとんどが楽曲の原盤を管理し、自前の音楽出版社も持っています。ジャニーズの場合も、楽曲の権利はほぼ100%自分で持っている。

一方で、テレビ局各局も自前の音楽出版社を持っています。ドラマの主題歌などで楽曲を使う場合は、楽曲の出版権を芸能事務所側とテレビ局側で折半するわけです。そこに力関係が発生する。

テレビ局側もジャニーズの曲を使いたい。そこで話し合いがもたれるのですが、ジャニーズ側が出版権の一部をテレビ局に渡した形をとっていても、その内訳は外からは分からないのです。折半といっても、もしかしたらジャニーズが9でテレビ局が1かもしれない」

 

元日本テレビ社長の萩原敏雄は、バラエティ番組の草創期からジャニーズ事務所を見てきた。萩原はジャニーとメリーの二人をこう評する。

「ジャニーさんが出演交渉などで動くことはまずないんです。あの人も一つのタレント(才能)なんです。そのジャニーさんのタレントを生かして、大きくしたのがメリーさんでした」

萩原によると、日本テレビ会長を務めた氏家齊一郎はメリーの経営手腕を高く評価していたという。

「氏家さんは元々読売新聞経済部出身で、芸能界とは無縁だった。先入観のなかった氏家さんは、経営者としてメリーさんのことを芸能界で一番買っていたようだった」

その上でこう付け加える。

「ジャニーズはテレビ局に圧力をかけるなんて言われていますが、ぼくの経験では一度もないですよ。(競合する事務所のタレントを使って)嫌みを言われたこともない。メリーさんはそんな馬鹿なことをしない人です」

何をもって「圧力」と言うかは難しい。多くのタレントを擁し、高い視聴率が見込める、つまり「数字を持っている」ジャニーズ事務所が、テレビ局に対して大きな発言力を持っていることは否定できない。