知らないと損する「マンション格差」〜資産価値は立地が9割!

運命を分ける3つのポイント
榊 淳司 プロフィール

マンション格差が決まる3つのポイント

中古物件の評価の基準となるのは「場所とモノのスペック」である。

①どの駅から徒歩何分か?
②広さ、間取り
③マンション自体の管理状況、管理コスト
④住戸の向き、開口部、眺望
⑤住戸内の状態(リフォームの要不要)

大まかなものでこれくらいだが、重要なのは最初の3項目。④は妥協しやすく、⑤は費用を掛ければ改善できるので、マンションの格差はほぼこの①~③で決まる。

すでにマンションを購入して住んでいる方、あるいは相続で引き継がれる方、(子どものために)これから購入を検討する方など、何らかの形で区分所有者となるのなら、この「マンション格差」というものがどういうものなのか、ある程度理解しておいた方がいい。

このたび、『マンション格差』(講談社現代新書)を上梓した。マンションの格差について、様々な視点からわかりやすく解説したつもりだ。

マンションの評価は「立地が9割」である。どういう立地のマンションが高く評価されるのかについては具体的に示した。

また、同エリアの同じような築年数のマンションでも、格差は微妙に存在する。それは確実に数字として表れる。周辺エリアを専門とする仲介業者は、そういった微妙な格差を認識している。

さらにマンション間の格差がどういう原因で生まれ、広がっていくのか、ということについても可能な限り解説した。

すでにマンションを購入して住んでいる方が、所有物件の評価を高めるために何をすべきかについても、私なりの提案を行っている。

分譲マンションの開発時に恣意的な格差をつけているのは、他ならぬデベロッパーである。各デベロッパーたちはしきりと「自社ブランド」を宣伝している。

そこで、拙著の巻末には、特別附録として日本の主要なデベロッパー12社について、それぞれの事業姿勢や社風、値引きなどについて忌憚のないところを述べた。中には厳しく評価したところもあるので、大いに活用されたい。

さかき・あつし 京都府出身。同志社大学法学部および慶應義塾大学文学部卒業。住宅ジャーナリスト。1980年代後半のバブル期以降、四半世紀以上にわたってマンション分譲を中心とした不動産業界に関わる。一般ユーザーを対象に住宅購入セミナーを開催するほか、新聞や雑誌に記事を定期的に寄稿、ブログやメルマガで不動産業界の内幕を解説している。主な著書に『やってはいけないマンション選び』(青春出版社)、『年収200万円からのマイホーム戦略』(WAVE出版)などがある。