DMM亀山会長に田原総一朗が聞く「お金儲けのコツと楽しさ」

生き残りやすい分野で勝負する
亀山 敬司, 田原 総一朗
「アフリカでラーメン屋をやるのもいいかもしれない」

なんでみんな息子に会社を継がせるんですかね

田原:孫さんや三木谷さんを見ていると、やっぱり夢を持っていますよね。孫さんなんて、世界一のバクチ打ちになりたいんじゃないか。亀山さんのやっていることも一種のバクチだと思うけれど、バクチは好きじゃないんですか?

亀山:僕もバクチは嫌いじゃないですが、孫さんみたいにみんなのお金を集めてボンと大バクチを打つというよりも、稼いだ分だけ張るような意外と地味なバクチの打ち方ですね(笑)。僕自身は自分が死ぬまでにいろいろ楽しめればいいかなと思っています。

事業の資金にしても、これまで稼いだ分をあてています。インターネットのビジネスって、建物を建てるようなビジネスと違って比較的小さい規模からスタートできるんです。

田原:アフリカにも進出しようとしていますよね。アフリカで何をするんですか?

亀山:今は、シェアオフィスやインターネットの会社をやろうというアイディアがあるくらいです。まだ具体的な事業はできていない。あとはラーメン屋や太陽光発電も考えているのですが、まだ決めていません。アフリカで何かやろうという以外、何も決めたことはないんですよ。

田原:まだ亀山さんはお若いけど、後継者については何か考えていますか?

亀山:後継者は今のところまだ決まっていません。息子に継がせるつもりもないですね。今息子は他の会社に勤めているんですが、僕の知らない間にDMMの面接を受けて、勝手に落ちていたそうです(笑)。

田原:京セラの稲盛和夫さんとかワコールの塚本幸一さんのような京都の名だたる企業の創業者たちも、若いころは「絶対息子には継がせない」と言っていたんですが、ほとんど息子に継がせていますね(笑)。本当に継がせなかったのはホンダの本田宗一郎、それからSONYの盛田昭夫くらいですね。

亀山:じゃあ僕もそうなるかもしれないですね。歳を取ると息子に継がせたくなるとときどき聞きますからね。でも、今は息子には継がせたくないと本気で思っています。なんで皆さんは最終的に息子に継がせたいと思うようになったんですかね?

「DMMはもう大企業ですね」

キャッシュよりも有効な資産

田原:それは安心できるからでしょう。息子が可愛いからというより、肉親だから信用できるんじゃないですか。

亀山:そこがわからない。僕は会社が分裂しようが何だろうが、みんなが食っていければいいと思います。最後はどこかに会社ごと買ってもらってもいいかと思っているくらいです。僕が死んだ後は、僕の言ったことは忘れて仕事をやってもらいたいと思います。

むしろ息子のことを考えるなら、そんなことに巻き込むのはかわいそうな気がします。会社にとっても、うるさく口を挟むような馬鹿な社長がくるとまた面倒くさいじゃないですか。だから、僕の後の代では会社が分裂するか、または民主的に運営する会社になってほしいと思いますね。

田原:DMMはもはや大企業です。なんで亀山さんは守りの経営にならないんですか?