DMM亀山会長に田原総一朗が聞く「お金儲けのコツと楽しさ」

生き残りやすい分野で勝負する
亀山 敬司, 田原 総一朗

亀山:どちらかというと避けて通っていますね。正面からAmazonとぶつかっても勝てないと思います。むしろ、Amazonと競合しない領域で事業をやっていく。小さい領域で世界一を獲ったほうが生き残れると思っています。

たとえばオンライン英会話のDMM英会話では、いろいろな国で講師を雇って英会話を教えています。これはすごく手間がかかるのでAmazonのような企業は面倒くさくてやらない。

彼らがやらないようなところからビジネスを展開して体力を蓄えたいというのが僕の考え方ですね。そういう事業は市場規模が小さくても、そこで1位になると結構儲かるんですよ。

DMMのそもそものはじまりは、レンタルビデオでした。しかし、やっぱりTSUTAYAさんには勝てないんですよ。だから、一生懸命蓄えた体力でアダルトビデオの制作を始めたり、インターネットによる動画配信ビジネスを作ったりしたんです。そのときにTSUTAYAさんと真っ向勝負していたら今のDMMはないでしょう。

「コンサルティングについてはどう考えているのですか?」

若い人のアイデアに「OK」を出すのが僕の仕事

田原:インターネットに進出すると、そこにはGoogleやAmazonがいるわけですよね。

亀山:僕らもAmazonのECショップを使うし、Googleのエンジンも使います。彼らに対していくらかお金を払ってサービスを使いながらも、別の方向のビジネスができるんです。

たとえば今スマホでアプリを売ると、3割くらいGoogleやAppleに取られてしまう。3割取られても残りの7割を儲けることはできるので、そこで力を蓄えてまた別の方向にいけばいいわけです。そのお金でたとえばドローンを作るとか、いろいろ別のことができるじゃないですか。

今、タイとベトナムで農薬散布にドローンを使うビジネスをやろうと考えています。僕の仕事はたとえば予算の部分で「これぐらいは使ってもいいよ」などとOKを出すだけです。あとはもう「自分たちの力でやってみろ」と。

田原:なるほど。コンサルティングを雇ってみようとは思わないんですか? トヨタにしろ三菱にしろみんな雇っているじゃないですか。

亀山:それは思わないですね。経営コンサルタントって適当なことを言うじゃないですか。でも実際企業経営をやってみると、そんな単純な話じゃないですよね。だから僕の会社ではコンサルティングは雇わないです。虚業とまでは言わないですが、要は口で言うだけのアドバイザーじゃないですか。

トヨタや三菱でも、創業者がコンサルティングを雇うわけじゃなくて、その後を引き継いだ方たちが迷ったときに雇うんじゃないですか。創業者がいなくなって、どこへ進めばいいか方向性がわからないから、アドバイスが欲しいわけでしょう。

今のIT企業の創業者の方は、孫正義さん(ソフトバンクグループ創業者)にしたって三木谷浩史さん(楽天株式会社創業者)にしたって多分コンサルタントを雇わずに、自分で考えて決めているんじゃないですか。自分の中にビジョンがあるんじゃないかと思いますよ。