2016.08.15

故郷への帰還を待ち続ける日本兵の遺骨を、私たちはどうすべきか

いまも野ざらし雨ざらし
大塚 智彦 プロフィール

インドネシアからこれまでに収集、帰還した遺骨の全てが、身元不明のいわば「無名戦士」の遺骨である。しかし、実は今「インドネシアで戦死した日本兵で初めて身元が判明する可能性の極めて高いケース」が遺骨収集に向けて動き出している。

これは厚労省やこれまで「数」という名の「実績」を積み上げるだけで厚労省から委託を受け続けてきた民間団体とは全く異なる、「独自の視点・ネットワーク、そして地元への愛情」で地道に活動してきた少数の日本人とその身元特定の可能性のある日本兵の遺族による「熱意」の賜物と言える。

「インドネシアから初めて身元が特定された日本兵の遺骨が日本へ、そして家族の元へ」という報告をぜひ届けたいと思っている。
 

大塚智彦 (おおつか・ともひこ)
1957年東京都生まれ、国学院大学文学部史学科卒、米ジョージワシントン大学大学院宗教学科中退。1984年毎日新聞に入社し、長野支局、防衛庁担当、ジャカルタ支局長を歴任。産経新聞でシンガポール支局長、防衛省担当などを経て、2014年からはPan Asia News所属のフリーランス記者として東南アジアをフィールドに取材執筆を続ける。著書に『アジアの中の自衛隊』『民主国家への道 ジャカルタ報道2000日』など。

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