新橋「大地主女性」が突然の失踪〜周辺開発で地価高騰の最中、ちらつく"地面師"の影

現在進行形の怪事件!
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ほかにも、飲食店で食事をして代金を払おうとしたらカードが止められていて使えず、彼女から『午前中までに私の口座におカネを振り込んでくれないと警察に突き出されてしまう』という電話がかかってきたこともありました。何かしらの用件でだいたい2〜3ヵ月に一度くらいは電話がありました」

20年にわたってほとんど自宅に帰ることのなかったTさん。だが昨年7月、彼女の土地をめぐって、ある「異変」が起きた。Bさんが言う。

「私はTさんに頼まれて、定期的に郵便物をチェックしていたのですが、京橋の法律事務所から郵便物が何通も届いていたのです。

おかしいと思って事務所に電話をすると、その弁護士は『Tさんの土地で不自然な取り引きが行われている。このままだと土地を騙し取られてしまうかもしれないから本人に確認したい』と言うのです。しかし、こちらからはTさんに連絡が取れない。私にはどうしようもありませんでした」

不自然な取り引きを指摘されたのは、ビルが建つTさんの土地だ。実際、この土地は昨年4月にSという企業に売られたのを皮切りに、その後、3ヵ月の間に6度もの売買が行われ、最終的に昨年7月、NTT都市開発が買い取っている。

短期間で異様な回数の取り引きが行われ、しかも、1日に二度の売買が行われているケースもある。

不審なのはこれだけではない。最初にTさんから土地を買ったSという会社は、1億5000万円ほどでこの土地を買ったと見られるが、地元の不動産屋によれば、「そんな値段で買えるような土地ではない」という。

知らぬ間に住所も移転され

そんななか、今年3月、「おカネがない」と言ってTさんが自宅に帰ってきた。Bさんは土地の取り引きについて、Tさんに質した。

「ですが、Tさんは『土地は売っていない。判子を押した覚えなんてない』とハッキリと言っていました」(Bさん)