知られざるニッポンの「超優良企業」50社を実名公開!

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週刊現代 プロフィール

日本最古の上場企業も超優良

さらには、老舗の企業も同書では優良企業としていくつか取り上げられている。彼らがどのように歩み、今どのような事業に取り組んでいるかを見ていこう。

北陸が発祥の松井建設(東証1部)は1586年創業。上場しているなかで日本最古の企業だ。松井建設がメインの事業にしているのは、城郭や寺社の建設。過去には熊本城を修復した経験もある。今年4月の地震で再び被害を受けた城郭の修復を請け負うのではないかと株主の期待を集めている。実際に2011年から5年間で、松井建設の株価は4倍以上に値上がりしている。

そんな松井建設だが、近年はソーラー発電所の建設事業に力を入れている。すでに福岡と富山に発電所を構えており、次世代エネルギーの開発に力を入れている。

村上開明堂(東証2部)の創業は1882年。もともとは化粧の時に使う鏡台の鏡を製造していたが、1950年代の終わりに転機が訪れる。トヨタから仕事を請け負ったのだ。バックミラーは鏡台用に比べればサイズも小さく、儲けも少ない。受けたのは渋々だったという。

それがモータリゼーションの勢いに乗り、この直後からトヨタは大成長。おかげで村上開明堂も勢いに乗り、海外進出まで果たす。現在日本ではバックミラーのシェアの4割を獲得している。

こうして見ると、「モノ作りニッポン」の伝統はまだまだ健在で、それぞれの分野で世界をリードしている企業が、たくさんあることがわかる。

田宮氏は数多ある企業の中から「超優良企業」を選んだ基準を3つ挙げた。

「ひとつは経営基盤がしっかりしていること。収益の問題だけでなく、リーダーの方針がしっかりしているか、社内の風通しがいいかといったことも考慮しました。次に、高い技術を持っていること。技術があれば、『時代がニーズを作る』ようになります。

最後に、儲からないうちから投資がきちんとできている企業であること。後乗りで業界に参戦しても、すぐ大手に淘汰されてしまいます。『超優良企業』たちは、早い段階からおカネをかけて開発し、自分たちが得意とする技術を生かし、生き残っていくのです」(田宮氏)

みんなが社名を知らなくとも、みんなが必要としている企業。そんな会社が、ニッポンを元気にする。