知られざるニッポンの「超優良企業」50社を実名公開!

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週刊現代 プロフィール

同書ではほかに、環境に貢献するビジネスとして「鉄道ビジネス」を取り上げている。

「ここ数年、世界では移動手段を自動車から鉄道に切り替える動きが高まっています。インドネシアの高速鉄道の受注競争では、日本が中国に競り負けましたが、これからもインドやアメリカに長距離鉄道が敷設される計画が出ている。そこに関わっている企業には、大きなビジネスチャンスがあります」(田宮氏)

曙ブレーキ工業(東証1部)は、新幹線のブレーキにおいて高いシェアを占める。同社の技術は旧国鉄時代からJRと共に磨いてきたものだ。

また、2045年に東京〜大阪間でリニアモーターカーが開通した時には、曙ブレーキ工業の製品が使用されている可能性が高く、次世代の産業に布石を打つ形になる。

日本が誇る高い技術のなかには、きわめてニッチなものもある。次は、業界は狭いながらも圧倒的なシェアを誇る日本企業を見てみよう。

東京・昭島市にある日本電子(東証1部)は電子顕微鏡メーカー。量産型電子顕微鏡を日本で初めて開発したといわれる。半導体や医療など最先端の研究では日本電子の顕微鏡が不可欠。近年は科学技術が発展してきた新興国からも受注がかかり、輸出比率が増えてきている。世界のシェアは7割で、「日本電子の電子顕微鏡がなければ、世界中の研究開発は滞ってしまうことになる」と言われるほど重宝されているメーカーだ。

北海道に拠点を置く東和電機製作所(非上場)は、漁船で使われる全自動イカ釣り機を製造。最大64台のイカ釣り機をコンピュータ制御し、1人での漁を可能にする革命的な製品を販売している。その世界シェアは7割。実は「イカ釣り機業界」は昭和40年代には世界で40の会社が競合していたという。それがいま製造しているのは3社。熾烈な争いを勝ち抜いた「お墨付き」の王者なのである。

香川県に本社のある日プラ(非上場)は水族館の水槽のアクリルパネルを製造している企業。中国の水族館「珠海長隆海洋王国」に納品したパネルは高さ約8mで、幅は約40m。世界最大の水槽パネルである。

「例えばインスタント麺製造機メーカーの冨士製作所(非上場)は、顧客の地域の風土や気候に合わせてオーダーメイドします。

今日活躍しているニッチなメーカーは、確かな技術力だけでなく、顧客の要望に柔軟に応えるフットワークがあるのです」(田宮氏)