知られざるニッポンの「超優良企業」50社を実名公開!

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週刊現代 プロフィール

「日本にいると気づきにくいですが、人が利用できる淡水は地球の水の0・01%しかない『貴重な資源』で、世界中の人が欲しがっています。実際に中東の人たちは原油で稼いだカネを使って淡水化プラントを作っています。これをチャンスだと気付けている日本の企業は、すでにビジネスを仕掛けているのです」(田宮氏)

世界ではやがて、鉱物資源も足りなくなる。そうした中、実は日本は「資源大国」と見ることもできる。というのも、「都市鉱山」が海外に比べ圧倒的な埋蔵量を持っているからだ。都市鉱山とは、家電製品やIT製品のごみの山のこと。この中から、貴金属やレアメタルを取り出すのだ。

「都市鉱山は掘ってみて空振り、ということがなく、コストが安い。また、埋蔵量を予想するのが簡単。都市鉱山は捨ててあるごみの内容と量でおよその埋蔵量がわかる。そのうえ、本物の鉱山よりもごみのほうが貴金属を含有する割合が高いので、効率的に貴金属を採れるのです」(田宮氏)

松田産業(東証1部)は電子部品のスクラップから貴金属を回収し、電子材料などに作り替えて販売している。「MATSUDA」のロゴが入った地金は、東京商品取引所やロンドン金銀市場で取引されている。

フルヤ金属(東証JQS)も都市鉱山から原料を調達し、加工している。この企業はイリジウムやルテニウムといった非常に回収の難しい金属を取り出す技術を持っていて、イリジウム製品では世界シェア1位だ。

一方で国内に目を向ければ、日本の少子高齢化が止まらない。2048年には人口が1億人を下回り、労働生産人口も減少の一途をたどる。そう考えると、新たな労働力となるロボット事業や介護および医療のビジネスは非常に期待が高い。

安川電機(東証1部)はファナックと並ぶ大手電機メーカー。1915年創業の歴史ある企業だが、現在は工場や医療の現場で使われる産業用のロボット製造を手掛けている。2016年3月期の売上高は4113億円と過去最高を叩き出し、財務内容も良好だ。

リニアで大ブレイク

近年介護の現場で注目を集めているのは、サービスロボット。介護、医療、サービス業などの分野で使用されるロボットのことだ。これを製造しているのがサイバーダイン(マザーズ)。筑波大学発のベンチャー企業である。

サイバーダインはロボットスーツ「HAL」の開発を行っている。人間が装着すると、身体機能が拡張・増幅され、ふだん持ち上げられない重量のものが持ち上げられたり、きちんと歩くことができない人が歩けるようになったりするのだ。

労働、介護、災害など様々な現場で応用が期待されるこのロボットスーツ。その技術を見込み、大和ハウス工業やオムロンといった大手企業が同社と提携している。

「実はロボットを積極的に活用するというのは国策なのです。2015年に日本政府が発表した『ロボット新戦略』ではロボット市場の規模を2015年の6000億円から、2020年には2兆4000億円へと4倍に成長させることを目標にしています。ロボットの普及拡大は間違いなく新しいビジネスチャンスです。

実はロボット産業は就職先としてもおすすめです。学生にとって馴染みは薄い業界かもしれませんが、将来性は確か。これから大きく業績を伸ばしていくところが多いでしょう」(田宮氏)