ポケモンGO、誰がどうやっていくら儲けているのか

プレイヤーは1億人、経済効果は10兆円!?
週刊現代 プロフィール

先に種明かしをすれば、答えは「NO」。むしろ、ポケモンGOは従来のスマホゲーム以上に莫大な儲けを稼ぎ出すまったく新しいビジネスモデルになる可能性が高い。

経営コンサルタントの鈴木貴博氏は、「企業から巨額の『広告料』を得られるのが大きい」と言う。

「ポケモンGOの凄みはユーザーを特定の場所に誘引できる『広告機能』を持ち合わせていることで、これがおカネを生む。

具体的に説明すると、ゲーム内では『ポケストップ』と呼ばれる、ポケモンを捕まえるためのアイテムをゲットする場所があります。ユーザーはゲームを進める中で、このポケストップに立ち寄る必要がある。おのずとそこには、ユーザーが大挙して押し寄せます」

ワイドショーでは、公園、レストランなどにゲームに興じる人が大量に集まる異様な様子が映し出されているが、あれがポケストップの風景。タレントの峰竜太氏の自宅がポケストップになっていたと話題にもなった。

そのポケストップの場所をどこに指定するかは、ゲーム制作会社のさじ加減ひとつで決められる。言い方を換えれば、ポケストップになれば集客できるとして、企業から「広告費」を取るビジネスが成立するわけだ。

カドカワ取締役でファミ通グループ代表の浜村弘一氏も言う。

「スマホゲームはこれまでは『BtoC』、つまりは企業が消費者から収益を得るモデルでしたが、ポケモンGOは『BtoB』で企業が企業から収益を得られるのが画期的です。人を動かすインフラとして、ポケモンGOを利用したいと考える企業は続出するでしょう」

予想売上高「5兆円」とも

実際、すでに日本マクドナルドHDは契約を締結。全約2900店舗がポケストップなどになり、さっそく莫大な経済効果が見込まれている。

「ポケモンGOの国内ユーザーが1000万人として、100人に1人がマクドナルドに行けば10万人。1人当たりの客単価が300円とすれば、一日に3000万円、年間約110億円という巨額の増収効果になります」(前出・新田氏)

何億円もかけてテレビCMを流しても、果たして集客効果があるのかどうか不透明だが、ポケモンGOは直接的に人を誘導できるのが強み。100億円以上の増収効果があるのなら、数十億円を払ってでも提携したほうが得だと考えるのが「経営の常識」である。