夢のがん治療薬「オプジーボ」 飲んでいいのか? 飲まないほうがいいのか?

年間3500万円かかる超高額薬
週刊現代 プロフィール

オプジーボが保険適用されている非小細胞肺がんによる死者は年間約6万人。彼らの全員にオプジーボを投与すれば年間約2兆円もの保険負担が増える。

日本の医療費は現在、40兆円。そのうち約18%の7兆円強が薬局調剤医療費である。オプジーボを多くの患者が使用すると、ただでさえ高齢化で膨張している医療費が破滅的なスピードで膨らむことになる。

 

「そもそもオプジーボは、患者数の少ないメラノーマに使用される薬として薬価がつけられました(年間最大470人に投与されると推定)。もし、先に肺がんで承認されていたら、薬価は10分の1以下だった可能性があるのです」(川口氏)

医療保険が圧迫されることを懸念する厚生労働省も動き出した。7月27日、薬価の値下げを柔軟に行える仕組みづくりの検討を始めると発表。オプジーボの価格は年内にも下げられる見込みだ。

だが価格が下がっても、副作用がなくなるわけではない。この薬に飛びついていいのか、判断するにはまだ時間がかかる。

「週刊現代」2016年8月13日号より