「恋愛工学」男の欲望をすべて叶えるこのテクノロジーは、ここまで進化した

藤沢 数希

発展の歴史

ブログには、経済やビジネスの話題以外にも、恋愛工学に関する記事を当初から書いていたのだが、私生活でトラブルに巻き込まれ、こうした恋愛関係の記事をすべて消さざるをえなくなってしまったのだ。当時、そうした私の恋愛活動に関する記事のコピーが、裁判所を飛び交っていた。いま思い出しても大変な日々であった。

恋愛工学研究が再びスタートするのは、2012年4月に有料メルマガ『週刊金融日記』 が創刊されるまで、待たなければいけなかった。

このメルマガの創刊をきっかけに、恋愛工学は爆発的に発展していくことになる。低額とはいえ、月800円という課金によるバリアができたことで、多くのノイズが遮断され、共通の価値観、同じ志を持つ人たちが集まるコミュニティがそこに出来上がったのだ。

彼ら、彼女らは、まさに「同志」と呼ぶにふさわしい存在となった。アカデミックなバックグラウンドを持つ私が、恋愛に関する抽象的なフレームワークを提供すると、メンバーたちがそれを次々と実際の恋愛市場に投入していった。多くのフィールドレポートがメルマガに寄せられるようになった。そこで生まれたアイディアがまた多くのメンバーにより議論され、改善されていく、という一連のサイクルができあがったのだ。

こうして恋愛工学の各種のテクノロジーは洗練を極めていった。

よく誤解されるのだが、現在、恋愛工学として知られている多くのテクノロジーは、私ひとりでゼロから「発明」したわけではないし、そのような主張をしているわけでもない。メルマガを読んでもらえばわかるように、先人たちの研究に関しては、その都度、なるべく詳細に参考文献を示している。

もちろん、「非モテコミット」という概念や「モテスパイラル理論」など、私自身がオリジナルの発案者だと言ってもいい理論やテクノロジーも少なくはないが、多くが世界中でバラバラに行われていた過去の先行研究に依っている。

多様なバックグラウンドを持つ恋愛工学コミュニティのメンバーたちが、そうした先行研究をこのメルマガのプラットフォームを通して、統合していった。無論、これらは机上の理論ではなく、実際に日本の恋愛市場で検証を重ねたものばかりである。恋愛工学は、すべての学問がそうであるように、巨人たちの肩の上に乗っているのだ。