【深層告白】なぜ私たちは「フーゾク」で働くのか~女子大生の学費稼ぎ、主婦の小遣い稼ぎ……

でも、それだけが理由じゃない
週刊現代 プロフィール

見てくれのいい女子大生や人妻がこぞって参入した結果、風俗業界でも二極分化が起こっていると、風俗情報誌『俺の旅』編集長の生駒明氏が分析する。

「現在、風俗嬢は推定40万人ほどいます。対して、風俗店は2万店(店舗型2500、無店舗型1万7500。いずれも推定)。明らかに風俗嬢が供給過多なのです。一握りの売れっ子は高給を稼げますが、外見や心に難のある女性は買い叩かれる。そういった女の子は激安店に流れていきます。

不景気もあるのでしょうが、価格破壊の勢いはすごいですよ。吉原には30分8000円の、福岡や沖縄には15分5000円のソープが、札幌には1分100円のデリヘルなんていうのもできました。人気AV女優を抱ける超高級店が人気を集めている一方で、底辺では『性のデフレ化』が止まらないのです」

「良かったよ」と言われたい

本誌記者は、新橋にある人妻専門の格安風俗店でデリヘル嬢を呼んだ。60分1万円足らず。それでいてアナルファックもあり、だという。

ホテルを訪れたのは、大きなスーツケースを引く熟女だった。「きみこ」と名乗った。45歳。神奈川県に住んでいるという。平日はネットカフェで仮眠を取りながら、仕事に従事し、土日になると自宅に帰る。カバンには1週間分の衣類が詰められているそうだ。

「16歳離れた夫がいましたが、事故にあって、ずっと介護をしながら二人の子育てをしてきました。夫の障害年金とファミレスの深夜勤務でなんとか生活をしてきましたが、夫が1年前に肺炎で亡くなり、生活が完全に立ち行かなくなったんです。それで、風俗で働こうと決意しました。

お店選びは重要です。最初に勤めたところは70分8000円の激安店でした。私の取り分は5割で、一回4000円しか稼げない上に、いくら待機してもお客さんがつかなかったんです。それに比べれば、プレイはカゲキだし、熟女を売りにしたお店ですが、今のお店は月30万円ほど稼げて、天国のようです。

ペニスを洗わずにフェラチオをさせるようなお客さんもなかにはいますが、それに応じる私を見て、相手は喜んでくれるわけです。私も気持ちよくなって、最後に『良かったよ』と言っていただければ、やはりうれしくなります」

おカネ以上の「何か」を求めて――。風俗嬢たちは今日も働いている。

「週刊現代」2016年7月23日・30日合併号より