【深層告白】なぜ私たちは「フーゾク」で働くのか~女子大生の学費稼ぎ、主婦の小遣い稼ぎ……

でも、それだけが理由じゃない
週刊現代 プロフィール

性のデフレ化が止まらない

風俗業界の動向は、日本経済と切っても切れない関係にある。昨今、これまででは考えられなかったほどの美人と風俗で出会うことが増えたと言われるが、それも長く続く不景気が背景にある。『日本の風俗嬢』などの著書があるライターの中村淳彦氏が言う。

「手に職のない人妻が働こうとすると、コンビニや飲食店が選択肢になりますが、外国人労働者に職を奪われて、賃金は安い。しかも、働きたい人間は多いですから、シフトに毎日入ることもできません。子供の学費や老後を考えると、生活が成り立たない。経済合理性から考えて、短時間で多く稼げる風俗を選ぶわけです。

女子大生も同じです。特に地方から出てきた都会の私学生は大変です。親の収入も減っているから、仕送りの額も少なくなっている。かつて10万円だったのが、今は平均で7万円程度です。また、今時の大学は昔と違って出席も厳しく、課題が大量に出るので、長時間バイトをしている余裕がありません。

そうなると、夜の仕事しかないわけです。キャバクラという道もありますが、お客さんのケアなど、手間がかかる。手っ取り早く風俗を選ぶ女子大生が多いのも頷けます」

おカネのためと割りきって始めた風俗だが、多くの女性は徐々に風俗の仕事が楽しくなってくるという。なぜか。

「ブラック企業の存在です。安い時給で長時間働かされ、上司から精神的な圧迫を受ける。ひどいときには暴力も振るわれる。あまりに労働環境がひどいため、それに比べれば、男性を射精に導くことで喜ばれ、時には感謝もされる性風俗業のほうが『いい仕事』に思えるんです」(中村氏)

八王子にある人妻専門のデリヘルで働くシズカ(44歳)は、介護施設のパートで働いていたが、昨年、嫌気が差して風俗に転じた。

「介護の仕事でおじいちゃんのアソコを散々見て世話してきましたから、風俗の仕事に抵抗感はありませんでした。広い意味では『シモの世話』ですしね(笑)。

怖い目にあったことはありませんが、変わったお客さんはいました。一番強烈だったのは、70代の方に、孫が着ていたと思われる体操服を持ってきて、『これを着てくれ』と迫られたときですね。

この歳になって体操服を着ることになるとは思いもよりませんでしたよ。でも、普段できない自分の性癖をさらけ出して、隠し持っていた願望を叶えられる場所が風俗だと思いますので、嫌悪感は全然ありません」