2016夏の甲子園・金の卵50人の「才能と身体能力」を丸裸にする!

完全保存版選手名鑑つき
週刊現代 プロフィール

サニブラウンより俊足!

春、夏を通じて初の甲子園出場をめざす茨城・明秀学園日立高の3番、細川成也投手(3年)は中学時代、一時、やり投げで有名になった。陸上部の顧問から「お前は肩が強いからやり投げをやってみないか」と軽く誘われ、わずか3ヵ月の練習でジャベリックスロー(やり投げの小中学生版種目)で77m42cmの中学記録を出し、ジュニアオリンピック2位。JOCの強化指定選手にも誘われた。青森・光星学院(現・八戸学院光星高)を率いて'00年夏にベスト4に導いた現・明秀学園日立高の金沢成奉監督が言う。

「私のもとで野球をした巨人・坂本(勇人)、阪神・北條(史也)、ロッテの捕手、田村(龍弘)と比べ、飛距離とパワーでは細川が数段上です。国内の右打者で、あれだけの飛距離を出せる打者はなかなかいない。プロ12球団から興味を持っていただいています。3年生になって投手をやらせていますが、能力ある子には幅広く挑戦させてプロの注目度を高めてあげたい、という思いからです」

3月31日、岐阜県王者の中京高との練習試合で、細川は長良川球場の屋根を直撃する、推定150m弾を叩き込んだ。投手としても最速146キロを計測するなど、「二刀流」で力を見せつけている。

恐るべき脚力の持ち主もいる。栃木・佐野日大高の五十幡亮汰外野手(3年)は中学時代、東京神宮リトルシニアに所属しながら、陸上部にも所属。全日本中学陸上競技選手権で100mは10秒92、200mは21秒81と好タイムを残し、同大会に出場していたサニブラウンに競り勝った。サニブラウンは、ガーナ人の父と日本人の母を持ち、高校2年で世界陸上の日本代表に選ばれた逸材だ。五十幡が明かす。

「中学のときは大会のたびに顔をあわせ、仲良くしていました。彼から『高校では陸上はやらないの?』と聞かれたこともありました。でも、もともと野球のためになればと思って陸上をはじめたので、そのつもりはありませんでした」

昨年夏、攻守で輝きを放ったオコエ(楽天)のような選手は今年も現れるか。甲子園をめざす球児たちの熱い夏は、もうすぐはじまる。