「病は気から」は本当だった!
実例報告「私は切らずにがんが治った」

腫瘍が自然収縮していく
週刊現代 プロフィール

都内にある病院の看護師が明かす。

「がん治療に長く関わっていると、がんの腫瘍が自然収縮していく患者さんは確かにいます。私が出会ったのは、60代前半の男性でした。検診で肺に影が見えたので、国立がんセンターを紹介したのです。診断の結果は、ステージIIIからIVの肺がんでした。

医師は手術をすすめたが、この男性は『もう好きなことをやってきたからいつ死んでもいい。残りの人生を治療に費やすのは嫌だ』と主張し、手術も抗がん剤も一切やらずに、自宅で普段通りの生活を続けていました」

しばらくしてこの男性が再び検査に訪れた時、レントゲン写真を見た担当医は目を疑ったという。

「写真を見た医師があまりに驚いていたので、よく覚えているんです。確かに右肺の下に胸膜が癒着するほどの大きな腫瘍があったのに消えていたんです。気持ちと身体は常に連動していると言いますが、がんを受け入れ割り切ったことが、免疫力を向上させたのかもしれません」(前出の看護師)

「手術もせずにがんが消えることなどありえない」と、医者は言うかもしれない。だが、世の中に「切らずにがんを治した人」がいるのは、紛れもない事実だ。

「病は気から」とは、昔からよく使われる言葉だが、近年、それが科学的にも証明されつつある。

「気持ち」が免疫力を高める

「病は気から」を科学する』の著者でイギリスの科学ジャーナリスト、ジョー・マーチャント氏はこう語る。

「『プラシーボ効果』と呼ばれるように、偽の薬でも患者が『効く』と信じて飲めば、実際に効果が表れます。逆に信じなければ、効果が出ないケースも多々あります」

一部には、がんの原因の70%はストレスによるものだとする研究もある。そのため病院によっては、がん治療の一環として「笑い」を取り込んでいるところもある。

「笑いやユーモアは気分を高揚させたり、社会的な絆や関係を向上させたりするのに非常に有益なものです。社会的関係は我々をストレスから守るのに非常に重要な要素であり、がんの進行を抑えるという点でも有益である可能性は高いと思います」(マーチャント氏)