看護師は見た!ヘタクソな医者の内視鏡・腹腔鏡手術はこんなに怖い

「事件」は手術室で起こっている
週刊現代 プロフィール

若い医者は実績を積み上げたいがために、内視鏡・腹腔鏡手術をやりたがる。そのため未熟な医者に当たってしまう患者も少なくない。

経験の少ない若手はもちろん危険だが、一方で「ベテランの医師もあぶない」と語るのは、ある市民病院に勤務する看護師だ。

「早期胃がんを開腹せずに粘膜ごと切除するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という手術方法があるのですが、これは最近の手術方法なので、年配の医者は、新しい手術法をマスターするのに頭と手が追いついていかないのです。

何度もESDに立ち会いましたが、ベテランの医者が汗を猛烈に吹き出しながら、ゼエゼエとこの手術をやっているのを何回も見ました。だから新しい医療手術に関しては一概に『若いからヘタクソ、ベテランだからうまい』とは言えないなと、肌で感じています」

こうした告白を聞くと、いかに腹腔鏡手術に危険が潜んでいるかが分かるが、手術室はいわば「ブラックボックス」であるため、患者やその家族は手術室の中で何があったかを知る由もない。そのためこんな恐ろしいことも起こっている。

事前に患者に伝えたのとは違う執刀医が手術する、いわゆる「替え玉」だ。

消化器系専門の病院で働く看護師が告白する。

「初期の胃がんの手術を内視鏡で行った時の話です。本来ならば院長がやる予定だったのに、当日になって研修医に毛が生えたような息子にやらせたんです。ウチの病院は内視鏡を使った最先端の手術を売りにしているため『こいつ(息子)にも早く慣れてもらわないと』というのがその理由でした。

うろたえる息子に対し、院長が放った台詞は『(この患者は)糖尿病の持病もあるし、この年(77歳)じゃ、何かあっても別に問題にならないから安心しろ』でした。耳を疑いましたよ」

もちろん、平常心を失った息子がまともに内視鏡を扱えるはずもなく、胃壁に大きな穿孔(穴)を空けてしまったという。

「『慌てるな。こういう時はだな……』『いや、マジ無理だから!』『無理じゃない!よくあることなんだから。いいから話を聞け』『いや、もう勘弁してくれ!』と言って大揉めしたあげく、息子は手術室から逃走。仕方なく院長が処置を行いましたが、手術の予定時間をオーバーしたため麻酔が切れそうになり、かなり危ない状況でした」