看護師は見た!ヘタクソな医者の内視鏡・腹腔鏡手術はこんなに怖い

「事件」は手術室で起こっている
週刊現代 プロフィール

体内に内視鏡(カメラ)や鉗子、電気メスを挿入し、モニター越しに見ながら病巣を切除する腹腔鏡手術。この手術は傷が小さく、回復も早い、「低侵襲」手術と呼ばれる。最近では胃がんや大腸がん、肝臓がんなど様々な病気に対応し、「手術時間も短くて済むし、安全です」と患者にすすめる医者も増えている。

だが、実際は執刀する医師の技量による部分が大きく、もしヘタな医師にかかると、最悪の場合は死をも招きかねない。

特に多いのが、冒頭の医者のように、浸潤や転移が見つかった場合に、経験不足からパニックに陥ってしまうケースだ。

また、開腹手術なら誤って血管を傷つけたとしても、すぐに止血処理ができるが、腹腔鏡だとそう簡単にはいかない。体内に血液が漏れ出し、急性腹膜炎を起こし、死に至らしめることもある。

腹腔鏡手術とともに内視鏡手術にも、手先の器用さが求められるが、こんな「どんくさい医者」もいるという。

50代のベテランの医師が大腸のポリープ除去の内視鏡手術を行った際に、立ち会った看護師が言う。

「この先生は、『大腸内視鏡先端フード』と呼ばれる透明のケースを内視鏡の先端につけて手術してたんです。このフードがあれば視野が確保できるのですが、奥まで行ったと思ったらフードが取れてしまった。

だから今度はそれを回収する作業に明け暮れて、患者さんのポリープ切除どころじゃなかった。『ヘタすぎ……素人じゃないんだから』と看護師は皆、心の中で思っていました」

手術が長引けば、出血も増え、患者は命の危険にさらされる。それが高齢者ならなおさらだ。

「もう無理!」と逃げ出す医者

別の看護師は「ヘタな医者が腹腔鏡手術をやると開腹手術より時間がかかるため、患者への負担が大きい」と明かす。

「60代男性の急性胆嚢炎手術に当たった時のことです。20代後半の先生で、腹腔鏡で胆嚢管を切ろうと思っていたのですが、誤って切ってはいけない総胆管を切ってしまったんです。先生は顔面蒼白になっていました。

やむをえず開腹手術に切り替えたのですが、結局、本当なら1時間で終わる手術が、10時間もかかってしまった。

先生は『患者は過去に手術歴があったため腹腔内で癒着を起こしていて、ほとんど視野が確保できなかった』とこぼしていましたが、手術歴があるかないかは事前に分かっていたはず。それなのに、なぜ腹腔鏡手術でやろうとしたのか」