安倍政権の黒幕「日本会議」のナゾと、支配されたマスコミの危機〜「憲法改正」に向かう不気味なものの正体

中島 丈博 プロフィール

「戦後、主要国で憲法を改正していない国はありません!」「自衛隊の存在を憲法に明記しよう!」

日本会議のチラシには安倍首相が繰り返す憲法改正の必要性とも同じ文言が躍っており、育鵬社発行の公民の教科書は「日本会議の宣伝チラシ化」しているというのであるから、安倍政権の反動ぶりはこうした日本会議の『市民運動』と連動していることを如実に示していると言わねばならない。

それでも安倍内閣の支持率はなぜか下がる様子を見せない。

この疑問にはマーティン・ファクラー著『安倍政権にひれ伏す日本のメディア』が答えてくれるだろう。著者はニューヨーク・タイムズ前東京支局長で、安倍政権のメディア・コントロールは実に巧妙だとしている。

安倍首相自らが大手テレビ局の幹部や新聞社幹部と頻繁に会食し、戦略的に懇親会を利用して、アメとムチをドライに使い分けメディアを制圧している。安倍政権への批判を真っ向から展開することもなく、コントロールされっぱなしの日本のメディアに、著者は強い危機感を示している。

自民党以外の選択肢がないとする有権者が多い中、メディアがこのていたらくでは支持率は安定したまま保持されることになる。ここにきて舛添ショックで些かの低下を見たけれど。

参院選の結果はどう出るのだろうか。 

『週刊現代』2016年7月9日号より