知っておきたい 人間を惑わす「4つの思い込み」〜「知は力なり」とはこういうことだ!

大人も受けたい瀧本哲史の感動講義2
瀧本 哲史

そうした思い込みの鎖を断ち切るには、どうすればいいのか?

ベーコンの答えは「観察と実験」でした。

ただ考えるだけでは、思い込みの鎖に縛られてしまう。もっと客観的に世界を眺めて、思い込みではない、事実(データ)を集めよう。そして自分の考えを正解だと決めつけず、何度となく実験してみよう。観察と実験をくり返すことで、少しずつ真理に近づいていこう。ベーコンは、そう考えたのです。

そして今日、みなさんは世のなかのウソを見抜き、自分の思い込みを突破して、あたらしい世界をつくっていく法則を学んでいきます。

知は力なり。これから、ほんとうの「知」を学ぶ旅に出ましょう。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

ここまでの話を聞いて、ちょっと不思議に思っているかもしれません。

未来の話をするはずなのに、これからの話をするはずなのに、ニュートンだとかベーコンだとか、昔の人の話ばかりをしている。もっと未来の話を聞かせてくれよ。……そんなふうに思ってないでしょうか?

ぼくは今回、未来の話をします。これからの話をします。

でも、本気で未来をつくろうと思うなら、過去を知る必要があります。

世界を変えるのは、いつだって人間です。

マンモスを追いかけるような原始生活からはじまった人類の歴史は、さまざまな「世界を変えた人たち」の努力によって前進し、未来を切り拓き、文明を発展させてきました。もしも彼らが現れなかったら、人間なんてとっくに滅びていたかもしれません。

いったい「世界を変えた人たち」は、どんなふうに育ち、どんなことを考え、どんなことに疑問を抱いたのか。そしてどんな壁にぶつかり、どうやって壁を突破したのか。彼らの生き方や考え方から、「未来をつくる法則」を導き出すことはできないか。

未来をつくるために、過去を知る。これから世界を変えるために、かつて世界を変えた人たち(変革者)を学んでいく。それがこの特別講義の大テーマです。

紹介する人物は、総勢20人。そして彼らの人生から、5つの「未来をつくる法則」を学んでいきます。次の5つの法則です。

法則1 世界を変える旅は「違和感」からはじまる
法則2 冒険には「地図」が必要だ
法則3 一行の「ルール」が世界を変える
法則4 すべての冒険には「影の主役」がいる
法則5 ミライは「逆風」の向こうにある