「なんで勉強しなきゃいけないの?」と子供に聞かれたら、こう答えよ

瀧本 哲史
ニュートンが著した『ブリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)』。彼自身が所有していた初版本の扉©Andrew Dunn,5 November 2004

ところが彼は、これをチャンスに変えます。

ニュートンの「微積分学」や「万有引力の法則」など、人類史をひっくり返すような研究の大半は、田舎町での「たったひとりの1年半」のあいだに成し遂げられたのです。

のちにニュートンは、当時のことを振り返ってこんなふうに書いています。

「あの日々は、わたしの発明の才能の最盛期で、あれ以来、あのころ以上に数学と哲学に打ち込んだことはありません」(ピエール・デ・メゾーへの手紙)

現代のわたしたちがニュートンから学ぶべきことは、たくさんあります。

まず、中学時代の成績なんて、ほとんど関係ないということ。

そして、たとえ(ケンカ相手を見返したい、というような)不純な動機であっても、本気で勉強すれば成績は伸びるということ。

さらに、数学は哲学とは別の角度から真理を探究する学問である、ということ。

それから最後に、どんなに苦しい環境に追い込まれても、たったひとりになっても、世界をひっくり返すことはできるということ。

実際の話、ニュートンは「数学という魔法」によって世界を変えました。しかも「たったひとりの1年半」で、世界を変えてみせました。

もしも彼が、みなさんの「数学なんて、なんの役にも立たない」という声を聞いたら、どう答えるでしょう?

ちょっと想像してみると、おもしろいかもしれません。

(続きはこちら http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49007

瀧本哲史(たきもと・てつふみ)
京都大学産官学連携本部イノベーション・マネジメント・サイエンス研究部門客員准教授。東京大学法学部卒業、同大学大学院法学政治学研究科助手を経て、マッキンゼー&カンパニーでおもにエレクトロニクス業界のコンサルティングに従事。その後独立。若い起業家を支援するエンジェル投資家として活動しながら京都大学で教鞭をとる。著書に、『僕は君たちに武器を配りたい』(ビジネス書大賞2012受賞)、『君に友だちはいらない』(以上、講談社)、『武器としての決断思考』(星海社)、『戦略がすべて』(新潮新書)などがある。
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