2016.06.18

「健康食品」にダマされるな!その科学的根拠に関する「驚きの実態」

『「健康食品」ウソ・ホント』前書き!
高橋 久仁子 プロフィール

「健康食品」の情報は偏っている

1991年に「特定保健用食品(トクホ)」制度が導入され、「健康食品」の「効能・効果」の謳い方に変化が訪れました。国の審査に合格した商品は、許可された範囲内でその機能性を表示できるようになったのです。

「血圧が高めの方に適した食品です」 「おなかの調子を整える食品です」といった文言が記載された商品が多数、世の中に出回ることになりました。

10年後の2001年には、特定のビタミンやミネラルを基準量の範囲内で含む商品は「栄養機能食品」としてその栄養成分の機能を表示してよいことになり、これとトクホを合わせて「保健機能食品」となりました。

さらに、2015年4月からは「機能性表示食品」という新たな枠が設けられ、「機能性を表示できる」と国が認めた保健機能食品は計3種類となっています。これら以外の「健康食品」は機能性を表示できず、すべて、いわゆる「健康食品」という扱いです。

「健康食品」が展開する巧妙な広告は、「ふつうの食事」だけでは「何かが足りない」かのように不安を煽り、健康維持には機能性成分を配合した「健康食品」が欠かせないと、消費者の購買欲をそそります。

しかし、「体に良かれ」との思いから摂取した「それ」が、実は「余計なモノ」 「危険なモノ」かもしれないことへの関心は低いようです。

科学的根拠の有無にかかわらず、「健康食品」の〝有益性〟に関する情報だけは大量に提供されている一方、〝有害性〟に関する情報に消費者が接する機会はきわめて乏しいことがその一因でしょう。

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