想像を絶する恒星の「生きざま」~天体物理学がその解明に挑んだ

鳴沢真也『へんな星たち』はじめに
鳴沢 真也 プロフィール

さらに本書では、これらの星たちがいったいなぜこんなに変なのか、その謎も解き明かしています。

なかには、謎解きの過程がまるで科学推理小説のようにおもしろい星もあります。はるか遠くの星のさまざまなことがわかるようになってきたのは、天体物理学という学問の進歩のおかげです。

この本を一読されると、みなさんも天体物理学の基礎に触れられるように工夫したつもりです。宇宙論や惑星科学の解説書はたくさんありますが、ぜひ恒星の物理も身近に感じていただき、そのおもしろさを味わってください。

なお、本書ではとくに断りがない場合は「星」といえば恒星のことを指します。

自然界には必ず例外というものがありますが、話をわかりやすく展開するため、あえて例外については触れていないところもあります。同じ理由から、細部をはしょったところもままあります。

もし、天文学にとてもくわしい読者なら、厳密ではないと思われるところがあるかもしれませんが、そこは目をつぶってくださいね。また、星の発見者や研究者などには外国人の名前が多く出てきます。それを日本語で表記するのは難しいのですが、編集者が読み方をきちんと調べてくれました。でも、もしも違っていたら、それはご愛嬌ということにしてください。

それでは、へんてこな星をめぐる宇宙旅行に出発しましょう! 

著者 鳴沢真也(なるさわ・しんや) 
兵庫県立大学西はりま天文台天文科学専門員。博士(理学)。1965年長野県生まれ。福島大学卒業後、同大学院修了。宮城県立高校の理科教諭を経て現在の職場に勤務。近接連星を構成する脈動変光星の化学組成の研究により広島大学大学院理学系研究科から博士号を取得(論文博士)。専門はSETI(地球外知的生命探査)。著書に『137億光年のヒトミ』(そうえん社)、『ぼくが宇宙人をさがす理由』(旬報社)、『宇宙人の探し方』(幻冬舎新書)など。2001年より『理科年表』の「明るい食連星の推算極小」のページを執筆している。
へんな星たち
天体物理学が挑んだ10の恒星

鳴沢真也=著

発行年月日: 2016/06/20
ページ数: 264
シリーズ通巻番号: B1971

定価:本体  980円(税別)
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(前書きおよび著者情報は初版刊行時点のものです)

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