汚れた東京五輪、裏金疑惑の真相〜渦中の「キーマン」が核心を語った!

どこの国でもやっている!?
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疑惑の会社とは違う、もう一つのパパマッサタ氏の関連会社にもチェン氏は取材に向かったが、やはりそこも、もぬけの殻だったという。つまり、疑惑の会社は、実体がない可能性が非常に高いのだ。

大手通信社のフランス支局員が語る。

「今回のカネが賄賂に当たることを証明するには、まだ時間がかかる。JOCの竹田会長はもちろん、パパマッサタも『賄賂ではない』と否定していますからね。収賄容疑は、当事者が認めないと、立証は難しいんです。しかしフランス当局が、何らかの確証を持っているのは間違いない。

先日話をした検察関係者も、『そのうち、日本検察とも連携を取る』と言っていました。そう語るからには当然、賄賂性を示す証拠を持っているということ。

れを日本の検察に示した上で、竹田会長を始めとする今回の事件に関与した招致委員会の人間の取り調べを行い、カネを受け取ったIOC関係者をさらにあぶり出して訴追するつもりでしょう」

'98年の長野五輪や'02年のソルトレイクシティ五輪の大会後、招致活動において多額の賄賂がやり取りされていた疑惑が浮上したことを受け、IOCは倫理規定を強化。そこには、〈いかなる性質の報酬、手数料、手当、サービスを間接的にも直接的にも受領、提供してはならない〉と明記されている。

もし今後、日本から流れたカネが賄賂であるとフランス検察が立証すれば、規定強化後初の、大会前に収賄が発覚した重大事件となる。そうなれば当然、今後の招致活動で同じ問題を起こさせないためにも、IOCが「開催地返上」という厳しい処分をくだす可能性も出てくる。

はたして、高橋氏の言うとおり、今回のカネには一切不正がないのか。世界に「汚れた五輪」と言われないためにも、恥を他国に暴かれる前に、自ら白状したほうがいいと思っている国民は少なくないだろう。

「週刊現代」2016年6月18日号より