参院選、衝撃の「全議席当落予想」と見所ぜんぶ教えます【一覧表付き】

東京選挙区トップは蓮舫、自民は沖縄を捨てた…?
週刊現代 プロフィール

自民党が独自に行っている選挙予測によれば、「全国に32ある1人区は、『(自民党の)18勝14敗』が最低ライン。最終的には、全国で最悪でも55議席は取れると見ている」(自民党中堅議員)。

ただ、本誌の予測では、自民党の議席数は思ったほどの伸びを見せなかった。後述する野党統一候補や、有名候補者の苦戦で、現有の116議席をわずかに超えるに留まるだろう。「自公で過半数」という低すぎるハードルはクリアできるが、現状維持で、「圧勝」とは言い難い。

他ならぬ「自公の兼ね合い」で波乱が予想される選挙区もある。改選定数3の埼玉・兵庫選挙区、そして改選定数4の愛知選挙区だ。前出の自民党中堅議員が言う。

「埼玉と兵庫は、以前から公明党候補の苦戦が予想されている重点選挙区で、自公の県連が揉めている。下手すると、共倒れになるかもしれません。

特に兵庫は、前回('13年)自民党とおおさか維新が2枠を分け合っていたのが3枠に増えた。実は、一番強いのはおおさか維新の片山大介。彼は片山虎之助(おおさか維新の会共同代表)の次男ですし、関西では維新というだけで勝てますから。つまり、残りの2枠を自民・公明・民進・共産で争うわけです。これで民進と共産の共闘なんてことになれば、自公のデスマッチになってしまう。

愛知では、1位が自民、2位・3位が民進。残り1枠が共産か公明ですが、『愛知には与党議員を2人作らなければならない』ということで、(自民)党本部から『衆院の各小選挙区から公明党候補に1万票ずつ分けろ』という指示が下りました。

これに地元の支持者から『なんで公明党に入れなきゃならないんだ』と批判が出ているんです。『今公明を支援することが、次の衆院選で役立ちますから』と説得しています。自民党の広報誌にも、公明党候補者の実績を載せて配っている」

SPEEDだけど失速

自民党が半ば「諦めている」という特殊な選挙区—それが沖縄である。

沖縄では、自民党が圧勝をおさめた一昨年末の衆院選でも、4つの小選挙区すべてで野党候補が勝利。今回の参院選では、現職の島尻安伊子・沖縄北方領土担当相の苦戦が予想されている。

「4月に起きた米軍関係者による女性強姦殺人事件の影響で、一気に暗雲が垂れ込めている。島尻さんは不安になって、いきなり『日米地位協定の改定を要求しなければならない』と反米感情にアピールし始めましたが、こればかりは付け焼き刃ではどうにもできない。安倍総理は『沖縄は捨てている』とも聞きます」(前出・自民党幹部議員)

沖縄出身の元SPEEDボーカル・今井絵理子も、比例区の候補ではあるが、「福祉の充実を公約にしているのに、そもそも自民党から出たことに失望した」と、リベラルな県民の視線は冷たい。それに加えて、沖縄自民党では「選挙区は島尻、比例は公明」という取り決めも交わされているらしい。知名度だけで楽々当選、とはいかないようだ。