小金井「地下アイドル」ストーカー刺傷事件、こりない警察の大失態

いったい何度同じことを繰り返すのか
週刊現代 プロフィール

冨田さんと親交の深いプロデューサーの田村JIN氏が語る。

「岩埼のツイッターを見る限り、彼が冨田さんのライブに来るようになったのは今年1月17日からでしょう。

それ以来、粘着質な書き込みを繰り返したり、無理やりプレゼントを渡すようになった岩埼は、ファンの間でも、『ヤバイ奴』として有名でした。ずっと、良心的なファンがライブハウスから出る冨田さんをガードして、岩埼が近づけないようにしてくれていたんです。

私自身、4月24日のライブ後に『怖くて一人で帰れない』という冨田さんをクルマで送ったこともあります。でも今回は、ライブハウス前の入り口でしたから……。どうしようもありませんでした。

正直、警察には憤っています。冨田さんから相談を受けた時点で、岩埼のブログを見れば、どれだけ異常な奴かすぐにわかったはず。なぜ、何もしてくれなかったのか。

それにその後も、冨田さんは何度も身の危険を警察に訴えていた。事件があった21日も、『ライブをやります』と警察に警備してくれないか相談していたんです。そこまでしていたのに、警察は一人の警官も出してくれなかった。これはどう考えても警察の怠慢ですよ」

通報も責任もたらい回し

それだけではない。冨田さんは、事件当日の21日17時5分12秒に、自ら警察に通報もしている。

おそらく、襲われる直前だろう。携帯電話から110番し、「助けて、キャー!」という悲鳴をあげた。

だが、冨田さんの通報を受けた警視庁の通信指令本部の担当者は、なぜか携帯電話から位置情報を取得しなかった。そして、事件現場ではない冨田さんの自宅に警察官を向かわせるという極めて杜撰な対応をとった。

しかも、この事実は当初公表されず、通信社などの取材によって、5月25日にやっと明らかになったことだ。もし、通報を受けた時点で現場に駆けつけていれば、20ヵ所以上を刺され、重体という事態は防げていたかもしれない。