霞が関の主要官庁「6月トップ人事」をスッパ抜く
〜財務省は官邸にひれ伏した…

「嵐」櫻井クンのパパも退任へ
週刊現代 プロフィール

「加えて麻生太郎財務相が、『今回は俺の顔を立ててくれ』と安倍総理に懇願したことが功を奏しました。なんとか既定路線に戻せたと、省内には安堵感が漂っています。

しかし、総理や官邸に『借り』を作った代償は大きい。幹部の間では、消費増税の再延期はもちろん、景気対策で大規模な財政出動を求められても逆らえないという雰囲気が醸成されています」(前出・中堅幹部)

なお、佐藤氏の後任の主税局長には、星野次彦国税庁次長('83年大蔵省)が就任する見通しだ。

「他の主要幹部は留任する見込みで、麻生財務相の『お気に入り』である浅川雅嗣財務官('81年同)、福田淳一主計局長('82年同)、『10年に一人の大物次官』と言われた勝栄二郎氏('75年同、現IIJ社長)の『秘蔵っ子』岡本薫明官房長('83年同)が続投する。来夏の人事で、福田氏が次官に、岡本氏はその次の次官を襲うべく、主計局長になる予定です」(前出・経済部デスク)

外務省初の私大出身次官

外務省は丸3年務めた齋木昭隆次官('76年)がサミットを花道に勇退し、杉山晋輔外務審議官('77年)がトップに就任すると見られる。杉山氏は安倍総理のほぼすべての外国訪問に同行し、

「首脳会談に向けたメモ作成や、相手の首脳に関する情報収集など、かゆいところに手が届くバックアップを続け、総理の評価も高い」(外務省幹部)

という。外務省の次官は国立大学出身者で占められてきたが、私立大学(早稲田大学)出身で初となる次官の座をほぼ手中に収めたかに見える。しかし、ここにきて20年前の古傷が疼きだした。

「杉山氏が多額の官房機密費を私的に流用した疑惑が、かつて週刊誌を騒がせました。料亭やクラブでの飲み食いばかりか、下品な宴会芸も話題になった。舛添要一都知事の政治資金問題に火がつき、公金の扱いに対する世間の目が厳しくなっています。官邸周辺からは『たとえ疑惑に留まっても、余計な波風は立てたくない』という慎重論も出始めてきました。

杉山氏の就任が見送りになると、安倍総理や菅官房長官の信頼が厚い秋葉剛男総合外交政策局長('82年)の大抜擢も取り沙汰されます。

その場合、多くの局長よりも次官の年次が下の『年次逆転人事』となる。秋葉氏は数々の外交文書をまとめ上げてきた『スーパー官僚』ですが、さすがに今回は杉山氏の後任あたりで落ち着くのではないか」(全国紙外務省担当記者)