「なぜ昇太!?」と円楽は絶句した〜日本テレビ『笑点』人事を握っていたあの男の真意

週刊現代 プロフィール

中村プロデューサーは昇太を選んだ理由について「番組が100年続くように、制作者の皆でフラットに相談した結果、現在の回答者の中から選ぶことになった。それぞれのキャラクターがある中で『消去法』で残ったのが昇太だった」と説明する。

昇太と親交のある、作家で演芸評論家の吉川潮氏は「昇太抜擢の狙いは番組の若返りだ」と語る。

「三遊亭小遊三(69歳)も円楽(66歳)も年齢が高いですよね。79歳の歌丸師匠から60代後半にバトンタッチしたのでは、インパクトがない。日テレサイドが一番恐れているのが、番組の『マンネリ化』。その点でも56歳の昇太なら、視聴者に『笑点が変わった』と印象づけることができる」

歌丸師匠の「親心」

確かに昇太はBS日テレの『笑点デラックス』で若手大喜利の司会を務めていて、ゆくゆくは『笑点』の司会者になるだろうとの声もあった。だが、メンバーの中で『笑点』のキャリアが一番浅く、少なくとも円楽を挟んで、その後だと見られていた。

今回の人事は結果として、若返りを図りたい局側の意見を、円楽が飲み込んだ形になったが、円楽としては当然面白くない部分もあっただろう。へたをすればメンバー間の軋轢を生み、番組の雰囲気まで変わりかねない人事だった。

「それでも円楽ではなく昇太に司会を任せる」という最終決断をしたのは、誰なのか。

「日テレ側が決めた形になっていますが、やはり人事を握っていたのは歌丸師匠だと思います。歌丸師匠は、『自分は口出ししない。後任は番組側に任せている』とは言っていたが、制作サイドが、昇太案を提案したところ『すごくいいアイデアだ』と後押ししたようです」(テレビ誌記者)

とはいえ円楽といえば、散々「死亡ネタ」で歌丸をいじり、番組を盛り上げてきた、いわば一番の戦友でもある。地方公演の際には歌丸の車椅子を押し、勇退を発表した際には、誰よりも大粒の涙を流していた円楽を、歌丸としては可愛くないはずがない。

歌丸が円楽を推せば、新司会者は円楽になっていた可能性は十分ある。にもかかわらずなぜ、このような人事になったのか。