プロ野球「継投の極意」は8回にアリ! 川口和久と西山秀二に聞く最強のバッテリー論

山田哲人の封じ方、危険なプレーの伏線…
二宮 清純, 川口和久, 西山秀二 プロフィール

川口: 彼は年々、体幹が強くなってきています。以前はふらふら投げていましたが、今季は投球を終えた後の姿勢が真っすぐでブレていません。ボールの質も非常に良くなっています。

二宮: たしかに、今年の菅野は失投が少ない印象です。

川口: 開幕戦で、ヤクルトの先頭の上田剛史に対して、初球、150キロのど真ん中ストレートを投げました。あの1球に“今年はやりますよ”という自信が見てとれました。菅野はヤクルトに昨年まで1勝もできなかったのですが、開幕戦は終始ストレートで押して、ヤクルト打線を7回無失点と完璧に抑えました。

二宮: 今季からワンシームを投げていますよね。

川口: ええ。145~148キロで左バッターの外に流れるワンシームが軸になっています。以前からワンシームは投げられたのですが、この3年間でより磨きをかけて、今年から解禁したようです。

二宮: 守護神の澤村拓一は、ここまで13セーブを挙げていますが、やや不安定ですね。

川口: 澤村が打たれる原因は、投げた後に体が三塁側に倒れていることです。右投手が三塁側に倒れるのは、ボールがシュート回転している証拠。尾花高夫投手コーチは、現状を見守っているんでしょうが、フォームを修正しない限り、強い球は投げられないと思いますよ。

二宮: シーズン中にフォーム修正となると難しいでしょう。

川口: 前監督の原辰徳さんはフォームの修正を投手コーチに任せてくれたので、僕は選手たちにアドバイスができました。これは監督によって違うんですよ。フォームの修正を任せてくれる監督と、現状のままでいこうとする監督の2パターンあります。

二宮: 高橋由伸監督はどちらでしょうか?

川口: それは僕には分からない。おそらく監督1年目なので、そこまで手が回っていないと思います。ピッチャーのことは全て投手コーチに任せているんじゃないですかね。