「1億円の接待費」「象1頭600万円」「ハードボイルドなパイプカット」……語り継がれる豪傑たちの伝説

第14回ゲスト:西木正明さん(後編)
島地 勝彦 プロフィール

いい仕事をすれば「ムダ遣い」も認められた

西木 この話にはさらに続きがあってね。経理の人もワケがわからないから、上野動物園に電話をして「象1頭、いくらぐらいするもんですか?」と問い合わせたらしい。そしたら「またですか。この前も象の値段を聞きたいと電話がありました」と。ちなみに教えてくれた金額は「約600万円」。

あとで経理が小黒に「お前、上野動物園に電話したか?」と問い詰めると、彼は「知りませんね。電話をする理由がありませんから」とタンカを切ったらしい。

これは大切な話でね、シマジの接待費1億円も、小黒の象1頭600万円も、結果を出しているから認められるし、後々語り継がれる伝説になったんだよ。1億円使っても、それよりはるかに多くの売り上げがあったわけだし、アフリカ象に600万円使っても、特集の出来は本当に素晴らしかった。だからそれで良しとする。結果を出しているから、まわりは何もいえない。

島地 今はコンプライアンスがどうとか、コスト削減ばっかり考えているけど、そんなちまちましたこと気にしていたら、いい仕事なんてできっこない。そういう意味では、今の編集者たちは気の毒な部分もありますね。

日野 島地さんからは、お付き合いのあった作家の方々の武勇伝をいろいろ聞かされていますが、西木さんもいろんな方とお付き合いされてきたわけですよね。

西木 僕の編集者時代はグラビアの仕事がほとんどだったから、シマジほど作家との接点はなかったね。でも武勇伝というか、笑い話というか、北方健三の話ならいろいろありますよ。

日野 北方さんにも以前、ゲストとして出ていただきましたが、「俺にホレたら低温火傷するぞ」の決めゼリフはなかなか笑劇的、いや衝撃的でした。(参照:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41247

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