小保方さんが受けた、瀬戸内寂聴「魂の救済」まだ明らかにできない事

「あの日」から2年。STAP問題の真実は?
週刊現代 プロフィール

そこから見事に作家として返り咲いた経験があるからこそ、小保方さんに並々ならぬ同情心を抱いたようだ。寂聴氏は関係者を通じてコラムと同内容の私信を届け、対談を申し込んだという。

小保方さんの代理人弁護士を務める三木秀夫氏が事情を明かす。

「対談の申し込みについて、事前に小保方さんから相談がありました。彼女はインタビューに応じることにはまだ不安があったようです。私が『瀬戸内さんのような立派な方からのお誘いなのだから、大丈夫だよ』と言うと、彼女は『わかりました』と対談に応じることを決めました。

瀬戸内さんには彼女の思いをきちんと汲みとっていただいたようで、小保方さんはインタビューを受けてよかったと思っているようです」

 

では、実際に二人はどのようなことについて語り合ったのか。当該の『婦人公論』(6月14日号)の内容を紹介する。

カラー7ページで「小保方さん、あなたは必ず甦ります」と題された大特集の巻頭は、ツーショットで始まる。

純白のレースのミニワンピースに身を包み、白のハイヒールを履いた小保方さんは、紫色の法衣を来た寂聴氏に腕を取られ、固い表情ながらも笑顔をカメラに向けている。

STAP細胞の発表会見当時に比べて、かなり痩せた印象だ。『あの日』の出版以降も、心労から満足に食事が取れなかったようだ。対談は京都・嵯峨野にある寂聴氏の寺院、寂庵で行われた。関係者のみが臨席する中で、2人は数時間にわたって語らったという。

その内容は多岐にわたる。『あの日』執筆の背景、寂聴氏や小保方さんが受けたメディアによるバッシングの実態、小保方さんの生活、家族のこと、出家について、学生時代や将来のこと……。

そして、小保方さんはいまだに体調不良であることや、この2年の間、死さえ意識したと率直に告白する。

寂聴氏が自身のどん底だった経験を踏まえて語るから、小保方さんの心が次第に解きほぐされていく様子が伝わってくる。

話はさらに『あの日』の記述内容にも及んだ。寂聴氏は小保方さんの文才を賞賛しつつも、同書に描かれていないことに鋭く切り込む。

STAP細胞論文執筆で重要な役割を果たし、騒動の渦中で自殺した理研CDB(発生・再生科学総合研究センター)副センター長・笹井芳樹氏や、共同研究者だった山梨大学教授の若山照彦氏についてだ。