燃費がウリの車ほど要注意!
主要100車種「実際の燃費」をすべて公開する

メーカー発表はこんなにいい加減
週刊現代 プロフィール

「実燃費」が悪い車種は?

スズキはなぜこのような不正に手を染めたのか。経済ジャーナリストの大西康之氏が語る。

「スズキは三菱自動車と違って、それなりに燃費競争にはついていけていました。ですから不正も測定法の問題で、燃費データをあからさまに改竄していた三菱のそれとは悪質さの度合いが違う。

とはいえ、同様の問題が他のメーカーから続出することになると、日本の自動車メーカー全体のイメージダウンにつながり、非常に心配です。

また逆に、これを機に厳しすぎる燃費測定が義務化されると、メーカーに大きな経済的負担がかかるようになり、日本の自動車産業の競争力を削ぐことにもつながりかねません」

今後、メーカー側の不正がどれくらい明るみに出るかわからないが、節穴だらけの国交省のチェック体制の下、メーカーの好きなやり方で計測されている燃費など、とうてい信用できるものでないことだけは確かだ。

そこで本誌は、リアルなクルマの燃費を計測しているインターネットサイト「e燃費」の協力を得て、代表的100車種のカタログ上の燃費と実際に道を走行した際の燃費にどれくらいの差があるのかを表にまとめた(次ページ)。

「e燃費」の石原正義氏が解説する。

「本サイトは、ドライバーが給油量と車の走行距離を入力すると、自動的に燃費を計算するという仕組みです。現在はガソリンスタンドのレシートと車のメーターの写真を送ってもらえば、それをサイト側が入力するというシステムになっています。ですから、いろいろな種類のクルマが実際のところどれくらいの燃費で走っているかが、如実にわかるのです」

表には、実際に走った際の燃費に加えて、カタログ上に記載されている「表向き」の燃費、そしてカタログの燃費をどれだけ実現できているのかという達成率を掲載した。

達成率が高ければ、カタログの数値に偽りがない「正直なクルマ」、逆に低ければ「看板に偽りあり」というわけだ。