「英語格差」を乗り越えるための新常識〜植えつけられた苦手意識はこう取り除け!

ベストセラー『本物の英語力』誕生裏話
鳥飼 玖美子

多くの感想が、「読むことの大切さ」「語彙を増やす方法」「文法知識の必要性」など具体的な学習方法についてであり、「英語格差」についての言及があまりないことは何を意味しているのだろう。

英語に関心がある層は「英語格差」などにそもそも関心がない、あるいは、そのような否定的な話には関わりたくない、目を向けたくない、ということであろうか。

しかし本来なら、英語を学ぶにあたっては、英語の置かれた位置、学習者が置かれている社会的環境などを捨象するのではなく、むしろ現実を直視することが出発点になるはずであろう。

読者からの手紙には、現役の英語教員からのものもあった。

「自分が主体的に使える英語を目指すこと、自分に興味のある内容を英語で学ぶことが大切だと書かれていて、まさにその通りだと感じました。私自身、研究に取り組みながら中高大で英語を教える立場でもあります。そのため、この2点を実現するきっかけを教室内において作ることができるよう努力していきたい」

と書かれており、私の思いが、拙著を通して、現実の英語の授業に生かされる可能性に、胸を躍らせている。

読書人の雑誌「本」2016年6月号より