年収を上げるために、毎日「自分に問いかけるべき」ただ1つのこと

組織の「内向き仕事」に価値はない!
木暮 太一 プロフィール

「内向きの仕事」に価値はなし

大企業は、社員数が多く、様々な部署に分かれています。一人ひとりが判断できる範囲が狭いので、ひとつのことを決めるにも、たくさんの人に意見を聞きながら、まとめなければなりません。

要するに、ひとつの仕事に関わる人が多くなるのです。多くの人の意見を取りまとめなければならないため、「定例会議」や「根回し」、「連絡書類作り」などの作業が増えていきます。これが「内向きの仕事」です。

「内向きの仕事」は、お客様には関係なく、社内で必要だからする仕事です。たとえば「根回し」は、物事を決める前に、個別に重要人物を説得して、味方につけることですね。何とか賛成を取りつけたり、会議の場では言えない「ぶっちゃけトーク」をして、理屈抜きでお願いしたり、情に訴えて自分の味方になってもらいます。

ですが、この根回しで一体いくらのお金を稼げたのでしょうか? 答えは「0円」です。利益を生む活動ではありません。

同じように、グループ内での業務共有会議は、まったくお金を生まない内向きの仕事です。多くの会社では、毎週月曜日の午前中に、同じ部内、課内のメンバーが
現在どんな仕事をしているかを共有する会議があります。

・社内向けの連絡書類を書くこと
・社内会議の資料をきれいにファイルすること
・上司への報告書をきれいに清書すること

これらはすべて利益を稼がない行動です。もはや〝作業〞のレベルです。

このような行動も、会社の業務を円滑に進めるためには必要なのかもしれません。「ゼロ」にすることは難しいでしょう。でも、会議自体からは何も利益を生み出していないということも、事実なのです。

大企業では、中小企業に比べて社員数が多いので、会議の数が必然的に多くなります。また、連絡書類を作成したり、多くの関係者に「承認」をもらいに行かなければなりません。すると、社会に貢献して、利益を生み出す仕事ではなく、「内向きの仕事」に割かれる時間がどんどん増えていきます。これが「無駄な仕事が多い」ということです。

特に大企業に勤めている方は、このような利益を生まない内向きの仕事に多くの時間を割いていることでしょう。

労働者としてのあなたの使用価値は、内向きの仕事をうまくこなすことではありません。ただ、うまくできなかったり、失敗したりすると、怒られますし、「使えないやつ!」と思われてしまうかもしれません。そのため、がんばってうまくこなそうとします。

しかし、いくらうまくこなしたからといって、あなたの労働者としての使用価値が上がるわけではありません。「利益につながる仕事をしている労働者=使用価値がある労働者」なのです。

では、改めてここで質問です。あなたは、今日、利益を生み出す仕事をどれだけやったでしょうか?