本人が続々登場!あの「昭和の大女優たち」のいま

島田陽子、十朱幸代、栗原小巻、京マチ子…
週刊現代 プロフィール

【元祖セレブ女優・鰐淵晴子はドイツにいた
セミリタイア・香山美子が明かす「私の毎日」】

なぜあのとき、脱いだのか

「実は今、ドイツにいるんです。娘(理沙)がクラシック音楽の勉強で留学していたので、ここ4~5年は、私も手伝いのため日本とドイツを行き来する生活をしていました。その合間をぬってドラマの仕事をしていたのですが、娘のほうが一段落ついたので、6月からは娘と一緒に、日本で暮らす予定です。まだまだ引退なんてしませんからね(笑)」

そう語るのは、オーストリア人の母を持ったハーフ女優で、知的な美貌が懐かしい鰐淵晴子(71歳)だ。

『ノンちゃん雲に乗る』('55年)や『あんみつ姫の武者修行』('60年)などに出演し、松竹を代表する映画スターになる。

さらにこの頃、二人目の夫で写真家のタッド若松が撮影したヌード写真集を発表。そのアート性の高さから歴史に残る作品として、現在も高く評価されている。

「青春映画を中心に出ていた私が、突然脱いだので、ファンの方にとってはかなりセンセーショナルだったと思います。でもあの作品が、大人の女優へ脱皮するきっかけの一つとなったのも事実です」(鰐淵)

以降、鰐淵はドラマや映画でエロスを漂わせる「悪女」を演じる機会が増えていく。特に横溝正史原作の映画版『悪魔が来りて笛を吹く』('79年)で演じた椿秋子役は、彼女にしかできないほどのハマリ役だった。

その後、歳を重ねたこともあってか、ここ数年はテレビで見る機会も減っていた。

「でもね、この2月まで昼ドラ『新・牡丹と薔薇』(フジテレビ系)に久々に出演させてもらいまして。これまで私は、手の届かないムリ目な女性役が多かったのですが、このドラマで私が演じた母親役は三枚目キャラ。初めての役柄だったので、演じていてすごく楽しかったですね。

他のキャストの方から『鰐淵さんって、こんな役もやるんですね』と言われて、『私だって笑いの演技ができるのよ』と、ちょっと得意になっていました(笑)。まさか、この年になって役者の幅が広がるとは想像もしていなかったので、嬉しい驚きでした」(鰐淵)

家庭では、2匹の愛犬に囲まれ、プライベートも充実しているという。

「娘は大きくなってもう遊んでくれないけど、犬はいつでも甘えてくれますから。女優だって一人の人間ですから、皆さんと同じように苦しんだり悩んだりします。でもやっぱり人生は楽しくないと。今でもこうやって取り上げてもらえるのは、ありがたいし、励みになりますね」