手倉森監督はどう動くのか? 関塚ジャパンに見る「OA枠」の狙い

二宮 寿朗 プロフィール

手倉森ジャパンは誰を呼ぶのか

さて今回、手倉森監督はどんな選手たちをリストアップしているのだろうか。

指揮官は公の場で名前を一切、出していない。報道に挙がっているのはロンドン五輪メンバーでハリルジャパンでも招集されているMF清武弘嗣(ハノーファー)のほか、ブラジルW杯メンバーのFW大迫勇也(ケルン)、国内屈指のゲームメーカーであるMF柴崎岳(鹿島アントラーズ)らである。

手倉森監督がベガルタ仙台で指導したGK林卓人(サンフレッチェ広島)の名前も出ている。サイドバックも補強ポイントの一つで、ボランチと最終ラインのどのポジションでもこなせるDF谷口彰吾(川崎フロンターレ)を挙げているメディアもあった。

大枠のリストにもし彼らが入っているとすれば、候補者の共通点は33歳の林以外、リオ世代と年齢が近いこと。世代の壁があまりなく、お互いを受け入れやすいという点は、関塚ジャパンの成功例を参考にしているものと思われる。

ただ、大迫はロンドン五輪の最終メンバーから漏れ、谷間の世代に位置する柴崎も五輪を経験していない。それぞれバックグラウンドが異なっているというのは、前回とちょっと違う。

関塚ジャパンの成功例にならえば、清武の存在がクローズアップされることになるわけだが、拘束力がなければハノーファーとの交渉というハードルが待っている。五輪経験者がいることがベストではあるものの、招集にはいろいろな「壁」がある。そのため条件を敢えて限定することなくタレント性に重きを置いて五輪に対するモチベーションの高さなども基準にしているように感じる。

チームに入っていく側と受け入れる側が、協力してうまくマッチしてチーム力を引き上げていけるかどうか。

他チームを見ると開催国ブラジルはFWネイマール(FCバルセロナ)の招集が決定。日本と同じグループで言えば、ナイジェリアはチェルシーのMFジョン・オビ・ミケル、コロンビアはレアル・マドリードのMFハメス・ロドリゲスを呼びたい意向があるとか。

注目されたスウェーデンのFWズラタン・イブラヒモビッチ(パリ・サンジェルマン)は6月にEUROも控えているため、辞退する意向を示したという報道があったばかりだ。

OA枠をどううまく使えるかどうかが、メダル獲りという目標に大きく関わってくるのは間違いない。

手倉森監督の決断や、いかに――。