「戦慄の膝小僧」ヴァンダレイ・シウバが再び日本のリングに立つ「真意」

岡田 真理

RIZIN参戦は“神の導き”

2015年大晦日、「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015」が開催。PRIDEのプロモーターだった榊原信行氏が8年のブランクを経て再び格闘技界に戻り、待ち侘びていたファンの間では“格闘技復活”と叫ばれた。その様子を、シウバ自身も熱い思いで見守っていた。

「榊原さんが格闘技界に戻ってきたと知って、絶対にまた一緒にやりたいと思いました。榊原さんがいなくなってから日本の格闘技は死んでしまった。彼は世界一のプロモーターです。世界ナンバーワンのイベントを作った彼なら、もう一度最高の舞台を作れる。日本の格闘技が世界に誇れるようになるために、私も協力したいと思い参戦することにしました」

運命的なことに、シウバが選手としてまた試合ができるようになったことと、榊原氏が格闘技界に戻るタイミングがほぼ同時期となった。それについて、シウバは「間違いなく神の導きだ」と語る。

「ほかの団体のためには戦わないと心に決めて、一度は引退宣言もしました。でも、私の契約上の問題がクリアになり、復帰できるようになったタイミングで榊原さんが新たなイベントを立ち上げた。これは偶然ではなく必然。何か意味があるのだと思っています」

今回は、かつて死闘を繰り広げた桜庭和志と所英男のチームと、グラップリングルールでのタッグマッチとなる。3年ぶりとなるリングに向けて、フィジカルとメンタル両方の準備はできているのだろうか。

「格闘技ができなくなってから、しばらくは精神的にも肉体的にもすごく疲れていました。怪我もあったし試合ができないストレスも抱えていたけど、この充電期間で心も体もリフレッシュできたので、心身ともに準備は万全です。ただ、コンディションはまだ100パーセントとは言えません。今回に関してはグラップリングのみのルールですから、体を動かして調子を見極めて、いずれMMAで復帰する時までに100パーセントまで持っていきたいと思っています」