2016.04.10
# 本

カラスはかわいい鳥です!! 「カラス萌え」の専門家が書いた入門書がおもしろすぎる

―カラスの頭脳は7歳児並み、というのはどうですか?

松原 ほぼ何の根拠もないですね。7歳児のどの能力のことかな、そうやってわかりやすくまとめるのはやめてくれないかな、という答えを返したいです(笑)。

―カラスに対する世間の誤解は?

松原 「群れが襲ってくる」「目が合うと襲われる」。そうではなくて、カラスは逃げるだけ。「巣を作ったら襲ってくる」。襲うのは、たいてい巣に子供がいるときだけだから。

「ゴミ食ってるから汚い」。猫の足の裏でも一緒じゃないですか。肉球ぷにぷにとかいって猫と遊んでる場合ですか(笑)。食べたあと嘴をキレイにぬぐっているカラスのほうがよっぽどましだろ、と思うのですが(笑)。ま、そのへんは誤解があるよね、とカラス好きとしては思うところです。

カラスと仲良くなりたい!

―人間の食べ物を好むカラスは、餌付けするのはなんだか簡単そうにも思えるのですが?

松原 野鳥相手に餌付けをするのは勧めませんが、街中のカラスは簡単に餌付きます。人間に懐きます。円山公園で実験していたときも、データを見てみると、僕が毎回餌をやっているので、どんどん馴れていってるのがわかりました。公園の餌やりおじさんには、カラスがすぐ手から餌を食べるくらいまで近づいてきます。

『カラスの教科書』の「Q&A」のページに、知人の肩に乗ってきたカラスのことを書きましたが、今では肩ではすまなくなった、気がついたら縁側からうちに上がり込んでた、嫁サンと一緒にやってきたという話ですから。こないだは耳にどんぐりを詰められたそうで、耳鼻科行く羽目になったとか(笑)。

先ほどの鴨川のα君とβちゃんですが、一度餌をやってみたところ、餌をくれるいい人にランクアップしたらしく、次の日は、縄張りの端で迎えてくれました(笑)。「餌持っているでしょう」とじーっと僕を見てました。

―飼ってはダメなんですか?

松原 野鳥は飼っちゃダメ、とされていますね。微妙なのは、カラスは狩猟鳥でもあるんです。狩猟免許持っていると、撃ち殺してもいい。殺してもいいのに飼ってはいけないかどうか微妙なところで、法は未整備と言えますね。

最近、台湾でカラスの密猟者が捕まった。ペット用らしいんですね。アフリカ産のムナジロガラスは日本にも流れている。でもこれではアフリカゾウの乱獲と同じになりかねない。野生動物は複雑です。飼うのはやめといたほうがいいというのが僕の立場です。怪我をしたカラスを保護してそのまま飼っているというのはありますけどね。ご近所から文句が出なければ。

―文句というと?

松原 必ず来ますよ。すっごくうるさいから。朝の4時、5時からカアカア鳴きますからね。マンションの隣の部屋でやられるとたまらないでしょう。飼われていると、野生のカラスもケンカ売りにきますから。カラスを飼うのも大変だと思います。

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