これが本当の「ガン10年生存率」だ〜部位別・年齢別に一覧表にまとめました

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さらに、新潟大学名誉教授で水野記念病院理事の岡田正彦医師は、今回の10年生存率は、まだまだブラッシュアップされていくだろうと指摘する。

「今回の10年生存率は、築地にある国立がん研究センターを頂点とする全国のがん関係の公立病院、各県立がんセンターのデータを集めたものです。それは一つの成果であり、大きな進歩で、とてもよかったと思います。ただし、これはあくまで国立がん研究センターを頂点とする関係医療機関で登録されたデータによる統計なのです。

欧米の多くの国では『がん登録』というものがあって、50年ほど前から全国民のがんのデータを収集してきました。それに対して、日本は先進国でありながら、『がん登録』が義務付けられたのは今年の1月1日から。やっと全国規模で一括管理されるシステムが動き出したところなのです。

今回公表されたデータは大きな一歩ですが、やがて発表される『がん登録』によるビッグデータの統計は、さらに日本のがんの実態に即したものになっていくでしょう」

今後ますます精密になり、重要性を増していくがんの「10年生存率」。あなたが本当に知りたい情報にたどり着くためには、年齢や性別、がんのステージなど、自分の条件にあった数値を見ることが大切なのだ。

「週刊現代」2016年4月16日号より