これが本当の「ガン10年生存率」だ〜部位別・年齢別に一覧表にまとめました

週刊現代 プロフィール

ステージによって大きく変わる10年生存率。前出の杉原医師はさらに、こう指摘する。

「今回のデータを、がん患者でない方々、健康な人にもぜひ見てもらいたいのは、『ステージが早い段階なら、がんの多くが治っていて10年以上生きられる』ということを確認できるからです。

たとえば、胃がんであれば、60代男性のステージⅠでの5年生存率が97・6%、10年生存率が94・1%ですから、早期に見つかれば年齢にかかわらずほとんど治ると言っていい。そのためにも、自分は健康だと思っている人にもぜひがん検診を受けてほしいのです」

年代や性別ごとのデータを細かく集め、表にしてみることで、より深くがんの傾向について知ることもできる。

たとえば、肺がんの表を見ると、どの年代でもおおむね、男性に比べて女性の10年生存率が高いことが分かる。次ページに掲載した大腸がんでも同様に女性のほうが10年生存率は高い傾向にある。

このことは、肺がんや大腸がんについては、女性のほうが治る人が多いことを示している。ちなみに、女性のがんでの死亡者数は1位が大腸がん、2位が肺がんだ。にもかかわらず、生還する人が多いことは、女性の生命力の強さを物語っていると言える。

さらに衝撃的な事実もデータから浮かび上がってくる。次ページの大腸がんの表と、肝臓がんの表を見てほしい。

見比べてもらいたいのは、表の色合いだ。肝臓がんの表のほうが、全体的に黒っぽいことが分かるだろう。

今回は表中の数字を20%ごとに色分けしているが、生存率が低くなるほど色を濃くしている。つまり肝臓がんの表の色が濃いということは、それだけ肝臓がんの生存率が低いことを表している。

男性のがんの死亡者数順位で見ると、大腸がんが第3位であり、肝臓がんは第4位となるが、データが指し示すのは、肝臓がんが「かかる人は比較的少ないが、かかってしまうと死亡する割合が高い」という事実だ。