女子中学生監禁事件「アイツは『彼女がいる』と言っていた」

ゼミの親友が明かす容疑者の素顔
週刊現代 プロフィール

祖母が本誌に語ったこと

アメリカで取得した操縦免許が自慢だった(本人のフェイスブックより)

では、親友から見た寺内は、どのような人物だったのか。

「積極的に自分の話をしたがるタイプではないですが、付き合いも悪くない。コミュニケーションの面でも、取り立てておかしな部分はありません。酒も飲めば、タバコも吸う、どこにでもいる普通の大学生でした。

一部、アニメのオタクであるかのような伝えられ方をしていますが、僕が知る限り、そんなこともなかった。ただ、趣味の飛行機への思いは並々ならぬものがあって、飛行機の話を始めるととまらない。専門用語も多く、理解できない部分も多かったけれど、一生懸命説明してくれているのは伝わってきました」

Aさんに対しても、自らの内面について多くを語らなかったという寺内。だが、一度だけ「彼女」の存在をほのめかしたことがあったという。

「昨年4月にゼミの飲み会があり、メンバーが各々自己紹介をしました。そのとき、寺内は航空機の免許を持っていること、それから、彼女がいることを話していた。でも、彼女の素性について突っ込んで尋ねたことはありません。姿を見たこともなければ、どういう人なのかも聞いたことはなかった。彼が『彼女』と称していたのが、被害者の女性のことだったのかどうか、いまとなってはもうわかりません。

あれだけ一緒に過ごしたのに、なぜ彼の異変にまったく気がつかなかったのかと、自分を責める日々が続いていて、いまは何も手につきません」

5年間、苦楽を共にした親友でさえまったく気がつかなかった寺内の異常な監禁生活。では、一番身近なところで寺内を見守ってきた家族は、彼の異変を察することはなかったのだろうか。

寺内の実家は大阪府池田市にある。大学で建築学の教授を務めた祖父を筆頭に、親族の多くは高学歴だ。母親も教育熱心で、寺内は名門・大阪教育大学附属池田中学校に入学し、そのまま附属高校に進学。大学は関西を離れ、千葉大学の工学部情報画像学科に進んだ。

本誌記者は、寺内の祖父母の家を訪ねた。

「いままで、家族のあいだで大きなトラブルもありませんでしたから、もう、どうしていいのか。……いまは、なによりもまず先に、『家族全員で、被害者のお嬢さんとご家族に謝罪をしなくては』と息子(寺内の父)と話をしています」

池田市内、寺内の実家から車で15分ほどのところにある、瀟洒な邸宅。寺内の犯行が明らかになって以降体調を崩しているという祖母の表情は、まるで憔悴しきっていた。