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札束の布団を敷く男、セックスに30億円使った男……大金持ちの「信じられないカネの使い方」

週刊現代 プロフィール

福岡県福岡市に本社を構える「STONE MARKET」社長の中村泰二郎氏(51歳)。天然石のアクセサリーやパワーストーンを販売し、世界に137もの店舗を持つ中村氏は、「目立つためにカネを使う」と言い切る豪快な男だ。

「福岡の資産家はあまりメディアに出たがらないし、資産を隠したがる方が多い。でも俺は隠してもしょうがないと思う。どんどん見せて、みんなが楽しんでくれたらそれでいい。日本は今、ヒーローというか、憧れの対象になるような人がいないからね」

その言葉どおり、中村氏のゲストハウスは敷地880坪の大豪邸。その車庫には、フェラーリ430スパイダー(3,800万円)、フェラーリ458イタリア(3,800万円)、エンツォ・フェラーリ(1億8,000万円)がずらりと並んでいる。

最近も、「超」限定販売のフェラーリを購入したという。

「フェラーリが最近出したF12TDFというモデルです。価格は8,000万円。フェラーリのほうから『ぜひ!』と言われて、即決した」

なぜ中村氏は、ここまでフェラーリに魅力を感じるのか。

「フェラーリの最高のデザイン、最高の曲線に触れると、何か感じるんです。感性を高めてくれると言うんでしょうか。それにフェラーリって、どこに置いても絵になるじゃないですか。都心のど真ん中に置こうが、田んぼのあぜ道に置こうが、必ず映える。そのカリスマ性を、乗ること、所有することで俺も味わいたいんです」

 

卵でピカソを買った男

一方、世界一の鶏卵製造業「イセ食品」の会長で、「日本のエッグ・キング」と呼ばれる伊勢彦信氏(86歳)がカネを使うのは、美術品である。

「『卵でピカソを買った男』という一代記があるようにピカソに惚れ込んでいますが、その他にもルノアールやセザンヌなどの印象派コレクターでもある。中国陶磁器、アールヌーボーのガラス器、尾形光琳の日本画なども多数集めていますね」(都内の美術館職員)

そんな「エッグ・キング」の最後の夢は、約4000坪の大美術館を開くこと。建設にかかる費用は数億円を下らないだろうが、100億円は軽く超えると言われるほどの美術品を所有する伊勢氏なら、実現するだけの資金力は十分にある。

庶民には理解しがたい「社会貢献」に、カネをつぎ込む資産家もいる。兵庫県西宮市に住むミドリ電化(現・エディオン)創業者の安保詮氏(82歳)がそうだ。

安保氏は昨年11月、1873年に取り壊された尼崎城の天守閣を復活させるため、10億円を支払うことを決めた。

尼崎市役所企画財政局の政策部長が言う。

「安保さんに売名行為というつもりは一切ありません。尼崎市はミドリ電化創業の地であり、安保氏にとっては成功の原点。そこで、恩返しという意味で天守閣の建設を思い立ったそうです。さほどお城に興味があったわけではなく、地域貢献の一つの形が、天守閣の復活だったわけです。

天守閣の着工はまだですが、今年中を目標にしています。現在、設計などを協議していますが、かかる費用は10億~15億円になる可能性もあります」

地域貢献とは言うが、「尼崎城の天守閣を建て直して欲しい」と望んでいる市民は少ない。だが安保氏にとっては、これも一つの「自己実現」なのだろう。それがたまたま天守閣だった、ということだ。

もし使い切れないほどのカネを手に入れたら、あなたなら何につぎ込むだろうか。

「週刊現代」2016年4月9日号より