ドナルド・トランプ「知られざる私生活」~フロリダの大豪邸で30年仕えた執事が明かす

週刊現代 プロフィール

機嫌がいいときのトランプは、とても気前がいい。ポケットに詰め込んだ100ドル札を取り出し、敷地の管理人たちに渡すこともあるという。

「庭木の剪定をしているヒスパニック系の労働者たちに近寄っていって、100ドル紙幣をお渡しになるのです。おかげでトランプ様は、この辺りではとても慕われています」

トランプは自分が大統領になったら、移民を締め出してアメリカ人の雇用を守ると主張しているが、この屋敷では外国人労働者ばかりを雇っており、他の大統領候補から批判されたこともある。セネカルは外国人労働者にも理解がある。

「たしかにルーマニア人はたくさんいますね。南アフリカ人やアイルランド人もいます。地元の住民は外国人労働者とちがって、短期の季節労働を嫌うのです。外国人はよく働いてくれますよ」

500坪の巨大宴会場

それにしても、この屋敷の造りは贅を凝らしたものだ。石はイタリアのジェノヴァから取り寄せたもの。リビングの壁にかかるタペストリーは、16世紀のベルギーで作られた文化財だ。以前は強い日差しを避けて保護されていたが、トランプはリビングが明るいほうがいいと言ってカーテンを開け放つので、タペストリーはすっかり色褪せてしまった。

他にも、屋敷には数百年前のイギリスのオーク材を使った書斎があり、貴重な古書がたくさん並んでいた。かつてはここでトランプの子供たちが走り回って遊んでいたという。現在、書斎はバーに改装され、テニスウェアを着たトランプの肖像画が飾られている。

「トランプ様の他のお屋敷にも伺ったことがありますが、同じ画家の肖像画がかかっていました」

最近トランプが苛立っているのは、屋敷の上を飛ぶ飛行機の音だ。

「近くに飛行場があるので、エンジン音がうるさいのです。前のオーナーが所有していた頃は屋敷の上空を通らないように飛行航路を迂回させていたのですが、トランプ様が主人になってからは、その『特権』がなくなってしまったのです」

トランプは「いますぐ管制塔に電話しろ!」とカンカンになって叫んでいるという。実際に飛行場を運営する郡を相手に訴訟も起こしている。

トランプは自分のために1580m2を超える巨大宴会場も増設した。

「この宴会場が最初に使われたのは、'05年にトランプ様が今の奥方のメラニア様と結婚されたときです。メラニア様はとても心の温かい人です。前の奥方二人は、正直この屋敷にふさわしくない人たちでしたが……。結婚式のときには、(国民的歌手の)トニー・ベネットが歌を歌いました。招待客の中にはヒラリー・クリントンもいましたよ」

こう語りながらセネカルはヒラリーについて下品な冗談を言った。